車の下に潜り込んだ猫、エンジン周りのスペースで32キロ運ばれる。

2009/08/24 09:30 Written by Narinari.com編集部

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体が柔らかく、素早い身のこなしができる猫。自分の背丈よりもはるかに高いところへヒョイと飛び乗り、幅の狭い塀の上もしなりしなりと歩き、体よりも少しくらい小さい穴なら器用にすり抜け、狭いところにも平気で潜り込んでしまう。しかし、そんな高い身体能力も、時には仇となってしまうことがあるようだ。

英国南西部コーンウォール州セントコラムメージャーに住むヴィッキー・ロジャースさんは、家の前で車が急停止する音を聞き、慌てて外に飛び出した。飼っている生後4か月のメス猫・ローラが車に轢かれたと思い込んだロジャースさんは、家の前で停車していた車のドライバーに話を聞くと「犬に追いかけられた子猫が車の下に潜った」(英紙デイリー・テレグラフより)と言われ、すぐに車の下を見ることに。

しかし、ロジャースさんとドライバーの2人が確認をしても、ローラの姿は見当たらない。「もう辺りに逃げてしまったのだろう」と判断したロジャースさんは付近の捜索をすることにし、ドライバーは向かっていた20マイル(約32キロ)先のキャンプ場へと向かうことになった。

ところが、ロジャースさんがいくら近辺を探しても、ローラを発見できない。すると、この出来事から3日後、ドライバーが向かった先のキャンプ場付近で保護されたことが分かった。実はローラ、車の下に潜り込んだ後、エンジン周りの狭いスペースに入り込んでしまっていたらしい。車と一緒にキャンプ場へ運ばれてしまい、到着後に脱出。キャンプに訪れていた人によって3日後に発見され、獣医に引き渡された――というわけだ。

熱いエンジン周りのスペースに入り込んでしまっても命を落とすことはなかったローラ。しかし、火傷は負ってしまったようで、3本の脚は軽いものの、左前脚の下部はひどい状態だという。

この事実を知ったロジャースさんは、「熱いエンジンに、20マイルも掴まっていたなんて信じられない」と驚きを隠せない。最も重い症状の左前脚は、事故から1週間半が経った現在も傷口に新しいかさぶたができ、少し神経質になっている状態だが、ロジャースさんは回復を確信しているという。

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