女性の8割は買い物後に罪悪感、複雑な心理が交錯する英女性の買い物事情。

2009/08/10 11:14 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


趣味のひとつにも挙げられるほど、多くの女性の楽しみとなっている買い物。ボーナスなどまとまったお金ができたときや、ストレスが溜まったときにパーッと買い物をすることで、気持ちが満たされる女性は多いだろう。そうした女性の買い物について、英国のアイスクリームメーカーが意識調査を行ったところ、8割以上の女性が買い物をした後、罪悪感や後悔の念に駆られるという結果が出た。

この調査は、英国や北米、オーストラリアでアイスクリームを製造・販売しているスキニー・カウ社が、英国の17歳から50歳までの3,000人の女性を対象に行ったもの。複数回答でたずねたところ、「買い物で気分が楽しくなる」と答えた女性は96%と大多数を占める一方で、83%の人は「買い物の後に、情けなく思ったり後悔を感じる」とも答え、さらに86%の人は「『買い物は間違いなかった』と正当化しようとする気持ちを持つ」と回答した。女性の複雑な心理が数字の上に現れた格好だ。

調査によると、英国の女性は月平均で49ポンド(約7,800円)のお金を買い物に費やすという。携帯電話代や食事代に比べるとそれほど大きな金額とは思えないが、買い物にかけるお金には、なかなか複雑な気持ちがあるようだ。例えば、8割以上の人が新しい服を着ても「古着と嘘をつく」と答えたり、1割の人は「夫や恋人に品物の額をごまかす」と回答している。

また、買い物代の捻出のためには、2割の人は食費を抑え、同じく2割は新しい服を買うために「古着をネットオークションに出した経験がある」と答えている。中には、「給料の前借りをしようとした」人も3%いることがわかった。

買い物代の捻出に英国の女性もいろいろな工夫を見せているが、気になるのは昨年来の不況の影響だ。「出費を抑えた」は半数に上るなど、やはり財布の紐は固くなっている様子。ただし、2割の人は「買い物代に変化なし」と答えている。

英紙デイリー・メールは、主に男性が購入する高級腕時計の売り上げが落ちている一方で、女性が好む人気ブランドのエルメスは、ハンドバッグなどの革製品のセールで28%売り上げを伸ばしたことを紹介。この現象についてマーケティング専門家は「男性と同様、女性も人員削減の心配をしているが、それでも女性は買い物をしようとする」(デイリー・メールより)との見解を示している。女性にとって買い物は「無くてはならないもの」との分析だ。

調査を実施したスキニー・カウ社の広報担当者は「お金に関するストレスでいっぱいでも、買い物という習慣をやめるのは難しい」と、今回の調査を総括している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.