70社以上の面接に落ちた優秀な女子学生、原因は彼女の「ある行為」。

2009/08/09 22:55 Written by Narinari.com編集部

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中国は6月が大学卒業シーズン。しかし、昨今の金融危機の影響から中国は例年にない就職氷河期に陥っており、今年大学を卒業した学生の約3割は、まだ就職先が決まっていないという。そうした中、学内で「優秀な生徒」との評判でありながら、70社以上の面接を受けても内定が出ない女子大生が話題となっている。大変気の毒な話に聞こえるかもしれないが、面接に落ち続ける理由は、どうやら彼女の“一風変わった行為”にあるようだ。

広州の「大洋網」によると、70社以上の面接を受け、1社も内定が出ていないのは、女子大学を卒業した李玉琳(仮名)さん。彼女は大学の学生会の幹部をしており、学業成績も良く、仕事の能力に関しても教授から“お墨付き”が出るほど優秀な学生だった。そんな学生であれば、就職氷河期と言えども内定が得られそうなもの。でも、それを阻んだのは、彼女が面接試験で会社側に突きつけた“契約書”だった。

面接で会社側に提示した“契約書”の内容は、次のようなものだ。

「甲(会社)は乙(本人)に対して法定休日を必ず保障しなければならない。いかなる理由であろうと、その権利を剥奪してはならない」
「甲は乙に対して業務範囲以外の仕事――例えば酒の接待など――の強制はしない。乙に対して上司による性的嫌がらせが発覚した場合、当事者を排除しなければならない」。

李さんは、この2つの条件が書かれた“契約書”を面接時に提示し、会社側の承諾を得ようとしていた。もちろん、彼女を面接する側からしてみれば寝耳に水。まだ入社が決まってもいない状況なのに、このような条件を提示するなんて「無礼極まりない」と、すべての会社からあしらわれてしまったそうだ。中には彼女のことを「頭がおかしい」と罵る面接官までいたという。

この話題を受け、中国のネットでは「合理的だ」「彼女の行為は正しい」とする意見も見られるものの、大半は「身の程を知れ」「彼女の要求内容は正論かもしれないが、入社する前に契約させようとするのはおかしい」「内容はともかく、仮に入社できたとしてもやっかいな存在となりそうだ」といった批判意見が占めている。会社の面接官同様、彼女の行為は行き過ぎと感じている人が多いようだ。

なお、李さんは現在も就職活動中だが、この“契約書”の提示は今後も続け、条件を放棄するつもりはないという。

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