裸足の赤ちゃんの入店を拒否、米「バーガー・キング」の対応で物議。

2009/08/09 12:07 Written by Narinari.com編集部

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米国のファストフード・レストランの入り口には、よくこんなサインが張られています。

「ペット(除く、介護犬)入店不可」
「銃器持ち込み不可」
「シャツを着ていない、または靴を履いていない人の入店不可」

ペットの入店は日本でも注意される場合が多いですが、銃器の持ち込みというのは、さすがに米国らしい。そして、わざわざ「シャツや靴を履いていない人の入店を断る」と明記してあるのは、やはりそうした格好で来店する人がいるということを表しているのでしょう。

セントルイス郊外のサンセット・ヒルズという町で、先日このサインに違反しているとして、日本でもおなじみのハンバーガーチェーン「バーガー・キング」から追い出されてしまった家族がいました。しかし、靴を履いていなかったのは、まだ歩くことも出来ない赤ちゃんだったのです。

生後6か月の娘ケイリンちゃんを連れて「バーガー・キング」を訪れたのは、ジェニファー・フレデリックさん。先週の日曜日のこと、自分の母親を加えた3人で、テーブルを囲んで食事をしていたところ、やって来た店員がケイリンちゃんの足を見て、

「レストランで靴を履かないでいるのは、セントルイス郡衛生局の規定に反します。出て行って下さい」

と言い放ちました。「そんなバカな」と思ったジェニファーさんですが、その場でトラブルになることを恐れて、急いで食事を終わらせると店を後にしたのです。

しかし、ジェニファーさんは腑に落ちません。この出来事を地元テレビ局に伝えると、同局のニュース番組で取り上げてもらえることに。そこで初めて、セントルイス郡衛生局には裸足に関する規定などないことも判明しました。

この出来事は「バーガー・キング」の本社にも伝わり、さすがにこの店員の態度は横暴で、裸足が同チェーンの決まりに反するとしても、「今回はやり過ぎだった」と声明を出しました。ジェニファーさんには同社社長が直々に謝罪をしたそうです。

そして問題となった店員には「厳しい処分を課す」とも約束したそうですが、ジェニファーさんは、

「処分といっても、店員さんがクビになるようなことにはなって欲しくない」

とコメントしています。

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