米男性が史上最高齢で性転換手術、特殊部隊所属のマッチョな経歴も。

2009/07/28 18:06 Written by Narinari.com編集部

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歌手で女優のシェール(シェリリン・ラ・ピエール)と、かつてのポップスターで政治家に転身したソニー・ボノの間に生まれた愛娘チャスティティー・ボーノさんは、以前からレズビアンであることを公表。ゲイの人々に対する偏見と戦うため、人権確保などの運動に関わってきました。その彼女が先月、男性になるための性転換手術を受けると発表し、米メディアが注目。米国の一部ではいまだに性転換手術はタブー視されているため、賛否両論入り交じりながら、多くの人の関心を呼ぶことになりました。

そんなチャスティティー・ボーノさんと同様、米国ではもう一人、性転換手術を受けた人物が話題を呼んでいます。レネー・ラムゼィさん。彼女(彼)は、“本当の自分”になるために、77歳になるまで手術のタイミングを待ち続けてきたそうです。

ラムゼィさんはもともとの名前をリチャードさんと言い、男性として生を受けました。ベトナム戦争では米陸軍の特殊部隊、いわゆるグリーン・ベレーのメンバーとして従軍したこともあるという、マッチョな経歴の持ち主です。

しかし、ラムゼィさんは思春期に入ったばかりの13歳の頃から、自分がほかの少年たちと違うことに気が付いていました。

「女性のようにドレスを着たかったのです。でもそんなことを口にしたら軍から追い出されることは分かりきっていたし、黙っているしかありませんでした」

と、語るラムゼィさん。20年間軍人として勤め上げ、2度の結婚も経験しています。しかし、次第にプライベートでは女性として着飾り、仕事の時だけ軍服に着替えるという生活になったそうです。そしてとうとう、ずっと夢見ていた女性になるために、このたび高齢というハンデを乗り越えて手術を受けることになりました。77歳での性転換手術は、米国では史上最高齢。

ラムゼィさんが長年手術を待ち続けた理由のひとつは、「奥さんのために男性で在り続けたかった」という気持ちが強かったから。自分の性的なアイデンティティーに苦しみつつも、奥さんのことを想って手術を留まったラムゼィさんは、ある意味立派な夫だったと言えるのかもしれません。

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