「セクシー過ぎる」看守に英メディア注目、辞職の原因めぐり裁判に。

2009/07/17 11:30 Written by Narinari.com編集部

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女性にとって美しさは大きな武器。外に出れば多くの男性から視線を集め、学校や職場内では良くも悪くも注目される存在となる。しかし、状況によっては、美しすぎ、自分に自信を持つことがトラブルを引き起こしてしまうこともあるようだ。

英国の刑務所で看守を務めていた美しい女性が「いじめに遭った」と仕事を辞め、英司法省に補償を求める裁判を起こした。一方で刑務所側は「いじめはない」とした上で、女性の身なりや行動について裁判の中で言及し、問題は「あまりにセクシー過ぎた」女性側にあると主張。裁判の行方と「セクシー過ぎる」とされた女性に英メディアが注目している。

この女性は、英ウォルバーハンプトン近郊にあるブリンスフォード少年刑務所で昨年4月まで働いていたAmitjo Kajlaさん。英地方紙バーミンガム・メールによると、Kajlaさんは裁判の中で、同僚からいろいろな作り話をほかの仲間や受刑者の前で言われ、恥をかかされたと訴えている。そうしたいじめや嫌がらせにより、「夜眠れなくなり、体重も落ちてきたので、これ以上続けられないと思い看守を辞めた」そうだ。

これに対して刑務所側は反論。Kajlaさんの風貌や行動が「セクシー過ぎた」としている。Kajlaさんはサイズの小さい制服を選び、体のラインを強調していたほか、化粧も濃かったとして、同僚が「服務規程に触れる」とアドバイスしても耳を貸さなかったという。さらに受刑者に対する行動にも「刑務所のセキュリティ違反を犯していた」と、“問題職員”であったことを示唆している。

また、刑務所側の証人として出廷した元同僚の男性は、「彼女は受刑者に飼い慣らされていた」と証言。受刑者の多くが「Kajlaさんの住所を知っている」と明かしたほか、Kajlaさんは自由時間に受刑者と談笑、時には手を振って挨拶をするなど、受刑者と親しすぎることを刑務所側が注意していたという。証人の男性は、こうした注意は業務上必要なもので、「彼女に動揺や苦悩を引き起こすような意図はない」と話している。

しかし、これを聞いたKajlaさんも刑務所側の意見に反論。「セクシー過ぎる」とされた風貌については「両親から『自分の外見に誇りを持て』と教わってきた」と、自分の身なりに問題はなかったとの見解を示し、また、受刑者に対する行動については「私はいつもフレンドリーだけど、決して友だち付き合いはしていない」と、受刑者とは一線を引いた関係だったことを強調している。

Kajlaさんに対するいじめについては、Kajlaさん側の証人の元同僚女性が証言。あるとき刑務所側の証人の男性が、後を歩くKajlaさんの存在に気付きながらわざとドアに鍵をかけ、Kajlaさんがそのドアを開けようとした際、「攻撃的に」何かを叫んだことがあったという。この一件をKajlaさんは「同僚男性からいじめられている」と、証人女性に相談していた。

実際のところ、Kajlaさんに対するいじめらしき行動があったのも事実のようだが、結局はKajlaさんに落ち度がない訳ではなかったようだ。元上司も「彼女は『(受刑者に対し)境界を引くこと』と、決断する力が不足していた」(BBCより)と話し、看守としての“自覚”の問題を指摘している。

デイリー・メール紙のコメント欄でも、読者の見解は真っ二つ。「とてもかわいく見える」「仕事を間違っている。モデルになればいいのに」とKajlaさんのルックスに注目する声は多いものの、その一方で「彼女は間違っている」「周囲もちょっとした常識としてアドバイスしていたのだろうに」と、Kajlaさんに批判的な声も多く寄せられている。

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