人生最悪の年に訪れた最高の出来事、ガン発覚の女性がロト的中で億万長者に。

2009/07/10 13:28 Written by Narinari.com編集部

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キャリーオーバー時に1等最高4億円の「ロト6」や同6億円の「totoBIG」など、文字通り億万長者となれるくじが発売され、高い人気を集めている。わが国では高額当選者の情報がほとんど公開されず、どんな人に当たり、どのように使うのかなどの話を知る機会はほとんどないが、一方で欧米では当選者がメディアにクローズアップされることが多い。英国ではいま、今年4月に乳ガンを宣告された女性が、くじで約249万ポンド(約3億7,600万円)を手にしたことが話題になっている。

英スウィンドンに住む43歳のニッキー・キューザックさんは、21歳の娘を筆頭に2男2女を育てるシングルマザー。スーパーマーケットの従業員として平凡な生活を送っていたが、今年に入ってから大きな事件が立て続けにキューザックさんを襲った。年明け早々の1月、キューザックさんは路上で襲ってきた犬の群れから子供たちを守ろうとして、6匹の犬に噛まれて大ケガをしてしまう。これだけでも不幸な出来事だが、それに続いて4月には乳ガンに侵されていることが判明したのだ。

2度行われた手術はいずれも成功したが、現在も続いている化学療法はきつく、いつ終わるのか見通しがついてない状況に、キューザックさんは精神的にもつらい日々を送っていた。それでも、家族や友人の励ましを受けながら懸命に病との闘いを続けるキューザックさんに、「トンネルの向こうに光が見えた」出来事が起きたのは先週のことだ。

日本の「ロト6」とほぼ同様の英国のくじ「ナショナルロッタリー」を購入したキューザックさんは、抽選結果が発表された7月1日は早い時間に寝てしまったため、翌朝に15歳の次女と一緒に当選番号を確認したという。1つ、2つと数字が一致したことから、最低賞金の「10ポンド(約1,500円)は当たったわね」と軽口を叩いていた次女だったが、6つの数字すべてが的中して249万ポンドが当選したことが分かるとキューザックさんとともにぼう然。電話で連絡を受けた長女が間違いなく当選していること確認し、放心状態のキューザックさんに代わってくじの運営会社のキャメロットに連絡したそうだ。キューザックさんは「今年1月から不運続きで怖かったけど、やっと幸運が巡ってきた」とコメントしている。

4億円近くを手に入れたキューザックさんだが、英紙デイリー・ミラーに対し、化学療法が終わって健康になったら、「一番したかったこと」だった仕事へ復帰すると語っている。また、当選金の使い道は、借金返済のほか、治療してくれた病院に何かしたいと考えているそうだ。さらに、これまで働き詰めで満足に構ってあげることができなかった子供たちのためにも使いたいと述べている。

まだしばらくは化学療法で厳しい日々が続く見込みのキューザックさんだが、くじの当選が生きるための大きな力となったのは間違いないようだ。

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