音楽を聴いたり、ゲームで遊んだり、動画を見たり。多機能な「iPhone」と「iPod touch」はさまざまな楽しみ方を提供してくれるが、そうした楽しみ方のひとつに、電子書籍がある。中でもマンガは人気のあるコンテンツだが、6月22日から両端末向けのマンガのダウンロード販売を始めた「eBookJapan」が、開始後10日間の販売状況を発表した。

「eBookJapan」によると、同サイトで販売されている作品は、マンガ約1万6,000点を含む2万2,000点。10日間でダウンロードされたのは1万点超で、売れ筋の作品は次のようになった。

1位「ゴルゴ13」（1〜100巻）
2位「美味しんぼ」（1〜50巻）
3位「静かなるドン」（1〜90巻）
4位「じゃりン子チエ」（全67巻）
5位「ブラック・ジャック」（全22巻）
6位「からくりサーカス」（全43巻）
7位「サラリーマン金太郎」（全30巻）
8位「天は赤い河のほとり」（全28巻）
9位「サイボーグ009」（全28巻）
10位　オークション・ハウス（全30巻）
※1〜10位はすべてマンガ。（）内は販売中の巻数。

売れ筋の上位作品はすべて長編のマンガ作品。ケータイ向けのマンガサイトは1巻完結の作品が人気を集める傾向があるが、「iPhone」と「iPod touch」はそれとは異なる販売動向となっているようだ。

また、読者1人あたりの月平均購入金額は1万円となる見込みで、これはケータイ向けマンガサイトの約10倍（イーブック イニシアティブジャパン調べ）になるという。ケータイよりもやや大きな画面と、タッチパネルの使い勝手の良さが、電子書籍の“読書端末”としての可能性を大きく広げているようだ。