下水道に潜む「謎の生物」にYouTubeなどで大反響、意外な正体とは。

2009/07/03 14:32 Written by Narinari.com編集部

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ネッシーやビッグフットなどのUMA(未確認動物)は、真偽のほどは不明なものの、これまでに数々の目撃例が報告されている。それらは山奥や空、湖沼など人間の生活とは少し離れた空間であることが多いが、このほど米国から報告された謎の物体は、住居につながる下水管という身近な場所で発見された。人間の臓器のように脈打つその物体は様子はYouTubeに「Unknown Lifeform in North Carolina Sewer!」のタイトルで公開されており、わずか4日間で400万回以上の再生を記録。英紙や米テレビ局が取り上げるなど、大きな盛り上がりを見せている。

この物体は、米ノースカロライナ州の建設会社が1949年に作られた古い下水管の検査をした際に発見された。YouTubeに公開されている動画はこの検査時に撮影されたもので、下水管のつなぎ目に袋状の茶色い物体を捉えている。その物体はカメラに脈打つように反応し、表面を覆う膜はまるで血管のようだ。

謎の物体は1つだけでなく、下水管のつなぎ目ごとに存在している。YouTubeの投稿者は「ETの起源になると思われる」と説明しており、あまりの気持ち悪さにコメント欄にも「何だこりゃ!」「朝食が食べられない」「脳みそみたいだ」「シャレにならない」などの声が殺到。7月3日現在で16,000件を超えている。

この話題を伝えた米地方テレビ局KMGHがそれぞれ専門家に見解を尋ねたところ、意外にもあっさりと正体が判明した。同局によると、この物体の正体は糸ミミズの群れ。下水管では珍しくないようで、地元の公共事業技術者は「われわれは以前にも下水管で見ている」と話している。また、この動画が画面いっぱいに物体を映し出しているために気持ち悪さを助長しており、実際の大きさは2分の1インチ(約1.3センチ)程度。動いたのはカメラの光に熱を感じたためだという。さらにデイリー・メール紙よると、糸ミミズは通常、下水の沈殿物や土の中で生活しているものの、土がない場合は互いにくっついてこうした物体を形成するのだとか。

こうして謎の物体の正体が明らかになったが、動画の出所という新たな謎が浮上してきた。デイリー・メール紙に対し、動画を撮影した建設会社や地元当局はYouTubeへの投稿を知らないと回答しており、同紙はこの動画の出所を「現在時点で最大の謎」としている。

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