13歳少女が発明した新型患者衣が話題に、“百万長者”になれる可能性も。

2009/07/03 14:11 Written by Narinari.com編集部

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重慶市に住む13歳の女子中学生が発明した患者衣が、中国内で話題を呼んでいる。「重慶時報」の報道によると、現在、この患者衣は大量生産へ向けて医療用服メーカーと独占契約が結ばれており、仮に販売が順調に推移すれば、発明した女子中学生には「年100万元(約1,400万円)の収入が見込める」とのことだ。中国で100万元といえば、北京や上海などの大都会以外ならラクに住宅が購入できる金額。「第4回重慶市青少年科技創新市長賞」も受賞した新型患者衣とはいったいどのようなものなのだろうか。

今回、女子中学生が発明した患者衣の特徴は何と言っても着脱が簡単であること。たとえ重傷を負って身動きが取れない患者でも、広げた患者衣の上に寝かせ、ファスナーやボタンを使って1分程度で着脱が可能になるという。患者の身体を洗うときや排泄時には大変便利なだけでなく、救援や看護時の手間も軽減される。昨年、四川大地震が発生した際、病院が2,000着を緊急生産して現場で活用された実績もあるようだ。

女子中学生が患者衣を発明したきっかけは、寝たきりだったお父さんの影響が大きい。お父さんが骨増殖症(骨が増殖して肥大化する症状)を患っており、薬を飲んだり、トイレに行ったりするのに便利な患者衣を発明しようと思いついたそうだ。彼女のお父さんは今、1年の3分の1はこの患者衣を着て過ごしているというのだから、「親冥利に尽きる」とは正にこのようなことを言うのだろう。

現在、女子中学生は市内の医療用服メーカーと独占契約を結んでおり、メーカーの責任者は「この患者衣の市場は大きい。1年で20〜30万着は売れる」と豪語。契約に基づき、将来的な女子中学生の収入は年100万元を突破する可能性があるとのことだ。しかしながら、この女子中学生の母親は「私たちの家にゆとりがあるわけではありませんが、収益の大部分は被災地に寄付し、再建に役立ててほしい」と謙虚に語っている。

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