5人の男性と重婚していた女性に英メディア騒然、本人や夫へも取材殺到。

2009/06/30 22:58 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


結婚とは通常、信頼できるパートナーと永遠の愛を誓うもの。世界の中には一夫多妻制を採用する地域も見られるが、夫はすべての妻に平等の信頼関係を結ぶのが義務であり、長い伝統の上に成り立っている形式だ。いずれにしても、関係が崩れたときは離婚に至るのが常識的な考えだが、離婚をしないまま結婚を繰り返し、5人の男性と重婚状態の女性が英国にいた。本人がメディアの取材に応じたほか、夫や父親にまで報道陣が殺到。英メディアの取材合戦が過熱している。

今回の事件の中心人物であるエミリー・ホーンは、18歳だった1996年、高校時代に知り合ったポール・リグビーさんと最初の結婚をした。しかし、英陸軍兵士だったリグビーさんが5か月の海外勤務を経て家に戻ると、ホーンは姿を消していた。その後、新たな恋人ができたリグビーさんだが、ホーンの行方が分からないため離婚手続きができず、困惑していたそうだ。

一方、姿をくらませたホーンは、1998年にボウリング場のバーで銀行員のショーン・カニングハムさんと出会い、2週間足らずでホーンからプロポーズし、翌年2月に結婚。ところが、結婚した週にホーンは仕事を見つけて6週間ノルウェーに渡り、現地でレイフ・アルネ・ダルスプラスさんと関係を持っている。

英国に戻ったホーンは銀行役員のサイモン・ソープさんと知り合い、1か月もしないうちに結婚を提案。性急な結婚にソープさんが難色を示し、婚約状態を2年近く続けたのちに別れた。今回の報道を受け、ソープさんは「3人目の夫にならなくてよかった」と安堵のコメントを寄せている。

さらに2000年12月、バスに乗り合わせたウェブデザイナーのクリス・バレットさんと、出会いから2か月で結婚。しかも、2人目の夫であるカニングハムさんを「友人」と紹介し、3人で同居するという奇妙な生活を持ちかけた。「私は彼女に夢中で、操られていた」と振り返るバレットさんは、この提案を受け入れて3人での同居を開始している。その間、ホーンはバレットさんにカニングハムさんと夫婦であることを認めたが、バレットさんとの結婚はカニングハムさんに明かさないよう口止めしたという。

それでも止まらないホーンは、2002年1月に2人を置いて姿を消す。同年3月に鉄道会社で車掌を務めるジェームズ・マシューズさんと出会い、やはりホーンから求婚して結婚。その1週間前に3人目のバレットさんと結婚状態であることを明かし、4か月後にはまた姿を消した。

ここでマシューズさんが警察に通報したため、ホーンはついに重婚の罪で起訴され、2004年から6か月間服役することに。担当の精神科医はホーンを双極性障害(躁うつ病)と診断し、「離婚した両親から得られなかった愛情を結婚に求めている」と報告している。

しかしホーンの性癖は直らず、2007年9月に5人目の夫、アシュリー・ベーカーさんと結婚した。出所したホーンは売春婦となったが、ベーカーさんは友人から「誕生日プレゼント」として贈られたホーンを気に入り、電話番号を交換して交際がスタート。その4か月後に結婚したのだが、新婚旅行中にホーンが重婚の事実を告白し、ベーカーさんは驚いたものの、そのまま結婚生活を続けた。しかし、自責の念にかられたベーカーさんが昨年7月に警察へ通報。ホーンはまたしても重婚の罪で逮捕された。

英紙デイリー・ミラーはホーンに直接取材しており、謝罪の気持ちから5人の夫に対して結婚指輪を送り返したことなどを伝えている。また、心から愛したのは婚約で終わったソープさんだけだったそうで、ホーンは「私が結婚して欲しかった、ただ1人の男性」とコメント。このほか、「幼い頃から思うままに行動していた」「人を喜ばせることが好き」「私の最大の罪は、恋に落ちたこと」などと発言。「いまはそれが間違いだったと理解している」と語るホーンは現在、新恋人のウェイン・ハーパーさんと同棲中だという。各メディアは「6人目の犠牲者か」と報じている。

さらに、英紙デイリー・メールの取材に応じたホーンの父親であるグラハムさんは、娘について「16歳で家を飛び出し、どんどん転落していった」とコメント。親のクレジットカードを盗み出したり、妹のパスポートを勝手に取得したりなどの悪行も明かした。また、娘の結婚式には一度も参加したことがないそうだ。

5人目の夫ベーカーさんは英紙ニュース・オブ・ザ・ウィークに対し、一緒に暮らしていたときに家族が亡くなったことや職場内での強姦事件、がんや妊娠、流産の経験などの数々の作り話を聞かされたと述べている。また、性生活に満足しないと「強姦したと警察に通報する」とベーカーさんを脅したこともあるそうだ。ベーカーさんは「ホーンは長く刑務所に入るべき冷酷で凶悪な女性だ」とすっかり恨んでいる様子。英メディアによると、他の夫たちもこうした作り話を聞かされていたようだ。

ホーンは現在、保釈中だが、7月27日の裁判で刑の確定を待つ身となっている。

☆エミリー・ホーンの人生
1996年(18歳)高校時代の知人と結婚(1人目の夫)。
1996年(18歳)夫の海外勤務中に失踪。
1998年(20歳)銀行員とバーで出会う。
1999年(21歳)銀行員と結婚(2人目の夫)。
1999年(21歳)仕事先のノルウェーで不倫。
1999年(21歳)もう一人の銀行員と婚約(後に破局)。
2000年(22歳)ウェブデザイナーと結婚(3人目の夫)。2人目の夫と3人で生活。
2002年(24歳)2人の夫を残し突然の失踪。
2002年(24歳)鉄道車掌と結婚(4人目の夫)。
2002年(24歳)再び失踪。
2004年(26歳)重婚の罪で有罪。6か月服役。
2005年(27歳)売春婦となる。
2007年(29歳)5人目の夫と結婚。
2008年(30歳)夫の通報により重婚の罪で逮捕。
2009年(31歳)7月27日に判決予定。
※年齢は推定。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.