犬の散歩中に池の水1万リットルが消えた、原因わからずミステリー扱いも。

2009/06/29 10:42 Written by Narinari.com編集部

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米国のある男性が遭遇したミステリー(?)が話題を呼んでいる。犬の散歩に出かけたわずか1時間半の間に、庭にある池の水約1万リットルが忽然と消えたという。

この不思議な現象が起きたのは、米ペンシルベニア州ローワーマカンジーに住むジョージ・テリー・ディニーさんの自宅。ディニー家の庭にある池は広さ約5平方メートルで、貯水量は2,500ガロン(約9,460リットル)にものぼる。高低差約1.2メートルの滝があるなど、とても立派な池だ。

ディニーさんは6月22日午前9時に愛犬を連れて家を出発したが、1時間半の散歩を満喫して帰宅すると、出かける時には満々とたたえていた池の水がすべてなくなっていた。この池は3年前に作ったときから干上がったことが一度もなく、約1万リットルもの水がたった1時間半で姿を消したことに、ディニーさんも首をひねっている。

ディニーさんは当初、池の底に穴が開いて水が漏れたのかと考えたそうだが、それなら干上がった池に穴を発見しそうなもの。しかし、それらしい穴も見あたらず、全く原因が思い当たらなかったため、すぐに州警察へ連絡し、現在は調査を行っている最中だ。

日本では地震の前触れとして、池や地下水が水位が低下したり干上がったりする現象が報告されている。そのため、ミステリー的な盛り上がりを見せる事例ともなると、急激な水位の変化は危険を知らせるサインなのかと勘ぐってしまうが、ディニーさんの見解は全く違う模様。ディニーさんは、どのような方法なのかは分からないものの、人為的なものと考えており、地元紙ザ・モーニングコールには「私に好意を持っていない、知らない誰かがやったんだろう」と怒りをあらわにしている。どうやら、飼っていた鯉が大量に死んでしまったことも怒りを増幅させているようだ。

また、「ディニー家の庭から水が飛び散っていた」との隣人による目撃証言まで飛び出し、謎は深まるばかり。ザ・モーニングコール紙電子版の読者コメント欄には、「近くで火事があって、消火活動のためヘリコプターが給水していったんじゃないかな」「宇宙人が奪っていった?」など、やや適当な憶測が飛び交っており、「この事件の捜査は、地方警察からFBI、国土安全保障省へと拡大されるべきだ」「大丈夫。オバマが助けてくれる」との声も。

しかし、そもそもミステリーと捉えることに懐疑的な意見も多く、「とても簡単なこと。送水ポンプのホースが壊れただけ。そうすれば数分で池は空になるし、隣人たちが見た水の飛び散りも説明がつく。本当にありがとうございました」とする冷静な分析も見られる。そして「池の水がなくなっただけで警察に通報? おいおい。その街はまるでお花畑だな」「今度は『雪が盗まれた!』とでも言うんじゃないの?」など、ディニーさんへの批判も寄せられているようだ。

ちなみに、ディニーさんは当日の夜から数時間かけて池に水を入れ直し、ドラム缶に移していた生き残りの鯉50〜60匹も池に戻したという。

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