事故を乗り越え奇跡のモデルデビュー、瀕死の重傷から立ち直った少女。

2009/06/26 20:42 Written by Narinari.com編集部

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長い人生を歩む中で、人はさまざまな困難に直面する。恋愛での失敗や仕事上のトラブルといったごくありふれた問題や、思いがけず死に直面するような大きな出来事なども。しかし、困難を切り抜けた先には、いろいろな可能性が待ち受けている――そう思わせるような、“奇跡”を手にした少女が、英国で話題を呼んでいる。高速道路で交通事故に遭い、回復の見込みも危ぶまれた17歳の少女。彼女は奇跡的な回復を遂げただけでなく、この事故からの回復を伝える報道をきっかけにモデル事務所からスカウトされ、新たな人生の一歩を踏み出した。

事故が起きたのは今年1月のこと。17歳のカトリーナ・バージェスさんは、グループ旅行に出かけるため乗用車に同乗していた。しかし、高速道路を走行中、車は時速70マイル(約112キロ)のスピードで側溝に激突。カトリーナさんは、双方の肺が破れたほか、首や背骨、肋骨、骨盤、左足の骨を折る瀕死の重傷を負ってしまう。

病院に緊急搬送されたカトリーナさんはすぐさま手術を受け、足と背中の骨を金属板で固定。首は4本のチタン製のピンで固定する応急手当が行われたが、首の骨折は深刻で、脊髄を損傷させる恐れがあったことから、1週間後にさらなる大手術を行うことになった。

その手術では、カトリーナさんの背中部分に大きくメスを入れ、不安定だった脊柱部分を支えるために6本のロッドを挿入。さらに一番上の脊柱をチタン製のねじで固定した。英紙デイリー・メールにはカトリーナさんの背中の写真が掲載されているが、首から背中の中程まで残る長く太い傷跡は、大手術であったことを物語っている。

こうして一命を取り留めたカトリーナさんだが、医師は「麻痺が残り、二度と歩けない」可能性を示唆していたほど、楽観できない状態だった。しかし、当のカトリーナさんは「私の首は奇妙な感覚で、位置が定まらない感じだった」としながらも、「足に触れたときは、とても安心した」という。そして、医師の予想に反し、手術の翌日には立ち上がったそうだ。

若さも手伝ってか、順調な回復を遂げたカトリーナさん。手術から3週間後には歩き始め、5か月経った現在は痛みもすべて消え、至って健康な状態に戻った。その奇跡的な回復は地元メディアからも注目を集めたが、このことが彼女の人生を変える大きな転機となる。インターネットでカトリーナさんの写真を見たロンドンの大手モデルプロダクションから、スカウトがやって来たのだ。

カトリーナさんはもともと、警察官になる夢を持っていたが、今回のケガによって運動能力が問題となる可能性が高い。しかし、今回のモデルスカウトにカトリーナさんはやる気を見せており、すでに多くの仕事のスケジュールも決まっているようだ。「チャンスを与えられて、本当に興奮している」(英紙メトロより)と語り、前向きに新たな夢への挑戦を始めたカトリーナさん。まだまだ先が楽しみな17歳の活躍に期待したい。

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