「学校でキスしたら罰」に反発も、英国の学校のルールは厳しすぎる?

2009/06/24 14:43 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


中学生や高校生と言えば、思春期を迎え異性が気になりだす頃。同じ学校でカップルとなれば、例えそこが学校の敷地内であっても、いちゃいちゃとしたくなるのは仕方のないことかもしれない。でも、もし「キスをしたら罰」といったルールが明確に定められていたとしたら。英国のある学校が全校生徒1,200人に通達した新しいルールが物議を醸している。

この学校は、英国内でも規律の厳しい学校として知られるキングス・オブ・ウェセックス学校。同校は「我々は未来に向かうと共に、伝統的な価値観も信じる」との方針を掲げた英国国教会財団運営の学校で、政府からは「成績優秀」と表彰もされている。しかし、優秀な生徒を生み出す一方で、ちょっと厳しすぎるようにも思える、さまざまなルールを定めているようだ。

例えば過去に罰を受けたケースには、次のようなものがある。

・シャツの一番上のボタンを留めなかった。
・暑い日にブレザーを脱いだ。
・飲食禁止のテニスコートでリンゴを食べていた。

こうした数々の規律に加え、今回新たに通達されたのが「キス禁止」だ。これには、生徒だけでなく、親からも反発の声があがった。英サン紙にコメントを寄せたある親は、「いちゃいちゃするのは10代の生活の一部でしょう」と、子どもを縛る規則に疑問を呈し、また、「多くの学校は生徒がキスするのを快くは思わないだろうが、罰則で締め付けても、子どもの気持ちが離れていくだけ」と、「キス禁止」は行き過ぎた処分と批判している。

同校の校長は、2003年に学校指定の高価なブレザーではなく、スーパーで買った質素なブレザーを着ていた22人の生徒を非難し、親から抗議を受けたこともあったという。その際にも校長は抗議をはねつけたというから、一本筋の通ったかなりの強硬派だ。方針の内容に賛否はあれど、親の要求や反発にも決してブレない同校校長のような教育者も、教育の現場には必要な存在なのかもしれない。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.