玄関ドアの飾りでアパートを追い出された? 米国の女性が提訴。

2009/06/23 15:07 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


米国人は、自宅のドアを飾るのが大好き。クリスマスならリース、バレンタインならハートと、季節ごとのテーマにちなんで、通り行く人も眺められるように、ドアの外側にデコレーションを飾ります。ところが、この愛らしい習慣が発端となって、アパートを追い出されてしまった女性がいるそうです。

コロラド州のボールダーに住む59歳のキャロル・バーディックさん。彼女はイースターの際に飾った「ひよこ」のポスターを、祝日が終わった後もしばらくそのままにしていました。すると2週間ほど経ったある日、アパートの管理会社から、「飾りをすみやかに取り去ること」という手紙が届いたのです。

飾りのことなど忘れていたバーディックさん。管理会社の手紙の内容もあまり気にしていませんでした。ところがほどなくすると、今度はドアの外に「アパートの壁などを『ゴミで汚す』行為は、契約違反である」という「警告書」が貼付けられていたのです。

さすがにコレにはバーディックさんも驚き、そして疑問を感じたそう。果たして、この手の飾りが本当に「ゴミ」なのか。彼女の隣人らの意見は「このデコレーションでアパートを『汚している』とは考えられない」というのが大半です。管理会社の態度を「横暴」だと感じた人も少なくありませんでした。

そこで、バーディックさんは警告書も無視。すると管理会社はさらに数日後、アパートの前までやってきて、強制的に飾りを破り取っていきました。この行動に怒りを感じた彼女は、翌月のアパート代を支払わずに謝罪を要求。しかし管理会社側は「3日以内に支払いがなかったら、退去してもらいます」という強い態度に出て、本当にその言葉通り、バーディックさんを追い出してしまいました。住民の強制的な退去は、3回アパート代の請求書を発行して、それでも支払いがない場合に実行されるのが通例。でも、彼女はたった1度の警告で追い出されたのです。

この一連の出来事にショックを受けたバーディックさんは弁護士に相談し、管理会社を訴えることを決意。損害賠償などは求めませんが、謝罪と、「追い出された月に請求されたアパート代金、およびその停滞金を支払う責任はない」ということを認めてもらいたいそうです。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.