「寝る間も惜しんで熱中していたゲームのセーブデータが消えてしまった……」。それが人為的であれ、不可抗力であれ、今までの苦労がリセットされてしまったときの絶望感を、長年ゲームを楽しんでいる人なら一度や二度は味わったことがあるかもしれない。ただ、そのときのリアクションは人それぞれ。途方に暮れて動けなくなる者、すぐに切り替えてプレイし直す者などさまざまだが、YouTubeに投稿された動画「Greatest freak out ever」に映っている少年は、怒り、叫び、自らを叩いたりと、まるで発狂しているかのように暴れ回っている。
この動画は5月3日に投稿され、これまでの再生回数は76万回超、コメント数は8,000件近くと、かなりの反響を呼んでいるもの。MMORPG「World of Warcraft」（ワールド オブ ウォークラフト）のアカウントを母親に消されてしまい、怒り狂っている少年の様子を兄弟が撮影したものだ。
2004年からサービスが始まった「World of Warcraft」は世界的に人気のあるオンラインゲームで、昨年末時点の会員数は1,150万人超。「世界で最もプレイされているオンラインゲーム」としてギネス登録されることも決まっている。ほかのゲームと比べて中毒性が高く、2005年には3日間も寝食を忘れてプレイしていた中国の少女が死亡したこともあった。
動画の少年がどれほど「World of Warcraft」にのめり込んでいたユーザーなのかは定かではないが、その怒る様はかなりのものだ。部屋に固定されたカメラに映る彼は、叫びながらベッドや布団を叩き、服を脱いでパンツ一丁になってトランス状態のように暴れ、靴を手に持って自分の頭を殴りつけ、さらにはベッドに置いてあったリモコンを尻に刺そうとする謎の行動も……。
