ギネスブックで男性の長寿世界一と認定されていた田鍋友時さんが、6月19日、113歳でお亡くなりになりました。子ども8人、孫25人、ひ孫53人、やしゃご7人と、実に93人の家族を残した田鍋さん。「長寿の秘訣はタバコと酒を飲まないこと」と語り、100歳を過ぎても介助なしで生活をしていましたが、5月から体調を崩し、最後は眠るように息を引き取ったそうです。

田鍋さんの他界により、新たに世界一となったのは英国のヘンリー・アリンガムさん。1896年6月6日生まれで、田鍋さんと同じく113歳の男性です。若かりし頃には、第一次世界大戦を経験したことがある元軍人さんで、戦後はエンジニアとして落ち着いた生活を送ってきました。現在は介護ケア施設にお住まいですが、3年前までは自分のアパートで暮らしていたと言います。

アリンガムさんはとってもユーモアに富んでいる人物のようで、インタビューで長寿の秘訣を聞かれた時には、次のような回答をしています。

「タバコとスコッチと、あとはワイルドな女性」

いくつになっても、女性への恋する気持ちが生きる活力となる。それは素敵なことですが、「ワイルドな」と付けたあたりは、アリンガムさん流のジョークなのでしょう。でも、そんなお茶目なところがあるからこそ、113歳となった今も明るく過ごせるような、有意義な人生を歩んできたのかもしれませんね。

ちなみに、タバコとお酒は、田鍋さんの長寿の秘訣と正反対。アリンガムさんの110歳の誕生日のときには、「泳げるほど」のウイスキーがプレゼントされたほど、お酒が好きなようです。