航空機の飛行中にベテラン機長が急死、副操縦士の操縦で無事に着陸。

2009/06/19 05:54 Written by Narinari.com編集部

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6月18日、ベルギーのブリュッセルから米ニューアークに向かっていたコンチネンタル航空61便(ボーイング777-200ER)の機長が、機内で急死するという事故が起きた。しかし、副操縦士の操縦で航空機はニューアークリバティ国際空港に無事着陸。乗客247人にケガはなかった。

英BBCなどの報道によると、機内の乗組員たちは機長が意識を失った際、機中で医師を捜し求めたとのこと。その時点では乗客の誰1人として、機長が倒れていることは知らされておらず、医師を捜し求めている理由も知らなかったそうだ。乗組員たちはプロフェッショナルに行動し、機内が混乱に陥ることはなかったという。

たまたま機内に居合わせ、機長を診察した72歳のジュリアン博士は、「(診察した際は)すでに死亡していた」と語っている。自動体外式除細動器を使用しても、機長が反応することはなかった。

今回の事故について、コンチネンタル航空のスポークスマンは「機長は自然死」と発表。また「2人の副操縦士は安全に飛行を続行させた」としている。機長の名前は公表されていないが、ニューアークを拠点にしている60歳のベテランパイロットで、コンチネンタル航空では32年間働いていたそうだ。

コンチネンタル航空と言えば、2007年にも似たような事故が起きている。米ヒューストンからメキシコのプエルトバヤルタへと向かっていた航空機内で、病気になった機長がフライトコントロール中に死亡。その際も副操縦士が無事に航空機を着陸させている。

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