「マリッジブルー」という言葉があるように、結婚間近はナーバスになりやすい時期。恋愛とは違い、これから人生をともにすることを実感し、必要以上に深刻になる人も少なくないようだ。相手の信頼感を最も感じたいはずのこの時期に、英国のある女性は婚約者がAV男優であることを知ってしまった。激怒したこの女性は、結婚式を中止している。
英ブリストルに住む27歳のヘイリー・ホッキングさんは昨年からジムに通い始め、そこで知り合った30歳の男性トレーナーと恋に落ちた。ホッキングさんは「ロマンチックで思いやりがあり、情熱的」なこの男性にすっかり惚れ込み、男性も定期的にホッキングさんに花束や宝石を贈っていたという。こうして順調に愛を育んだ2人は、出会いから半年で同棲を開始し、8か月後には結婚の約束を交わした。
ホッキングさんの婚約を祝うため、友人の企画で女性だけのパーティーを開くことになったのだが、これが悲劇の始まりだった。パーティーを企画したヘイリーさんの友人は、女性だけの集まりを盛り上げるべく、男性ストリッパーを手配することに。ネット上で検索していると、そこで見覚えのある男性が出演しているアダルト動画を発見してしまったのだ。
友人からこの動画の存在を教えられたホッキングさんが確認すると、出演者は自身の婚約者とうり二つ。問い詰めたところ、婚約者はアダルト映画への出演を認めた。2人が同棲を始めてから、婚約者はジムの仕事と称してたびたび週末に外出していたのが、実はアダルト映画の撮影で、この仕事はホッキングさんと出会う前からしていたという。
婚約者がAV男優だった事実を知ったホッキングさんは激怒し、すぐに結婚式中止を手配。英紙デイリー・テレグラフに対し「今後、男性を信じられるのか分からない」と語るなど、かなりの心の傷を負ったようだ。
一方の元婚約者は「そういう行為はカメラの前だけの話なのだが、ヘイリーはそれだけと思えないようだ」とし、アダルト映画に出演していることを明かさなかったのは「彼女を傷つけたくなかったから」と弁解した。また、「彼女をまだ愛してる。もし聞いてくれたらAV男優の仕事を辞めてただろう」とも述べている。
こうした弁解がホッキングさんの心に伝わるかは大いに疑問ではあるが、米ソーシャルニュースサイト「digg」には、「ヘイリーは婚約者にほかの女性をイメージして、嫌悪感を抱いたんじゃないのかな」といったホッキングさんへの同情のほか、「婚約者がほかの女と寝るのを嫌がりながら、女だけのパーティーに男性ストリッパーを呼ぶのはダブルスタンダードだろ」など、女性側への批判も寄せられている。