「伝説のレスラー、リングに死す」三沢光晴選手死去を海外も大きく報道。

2009/06/16 05:55 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


6月13日に広島県総合体育館で行われた試合中に後頭部を強打し、頸髄離断により46歳で死去したプロレスラーの三沢光晴選手。日本のプロレス界を牽引したトップレスラーの突然の訃報は、関係者のみならず、多くのプロレスファンに大きな衝撃を与えた。そんな三沢選手の死去を各国のメディアも大きく報じている。

ROHやPWIなど米プロレス団体と提携し、ノア社長である自らも遠征試合を行った三沢選手は、海外でも人気の高いレスラーだった。米スポーツ専門局ESPNでは、他メディアの報道をもとに事故を伝え、三沢選手の経歴を紹介。「日本ではハルク・ホーガンやザ・ロックに匹敵する人気」と米メジャー団体WWEの人気レスラーの名前を並べ、その存在感を表した。

また、米地方紙ボルティモア・サンは「ビデオとYouTubeだけで、ミサワの試合をあまり多く見たわけではないが、彼が偉大な日本のスターである評判は知っている」とし、事故と経歴を伝える記事を掲載。同紙のコメント欄には、プロレスファンから「私は日本のプロレスのファン。ミサワサン、どうか安らかに。思い出をありがとう。そして、あなたがいなくなることがさびしい」「世界中の真のプロレスファンなら誰もが、われわれの時代でミサワが伝説的で最も偉大なレスラーだと知っている」「彼は史上最も偉大だった。スタン・ハンセンとの試合は決して忘れない。あれは過去最高だった」など、三沢選手への絶賛と追悼の声が寄せられている。

同様に、プロレス団体FWAと提携して試合を行った英国ではサン紙やデイリー・ミラー紙が報道。サン紙は「伝説の日本人レスラー、三沢光晴リングに死す」のタイトルで大きく取り上げた。ノアが業界で高い評価を受けながらもテレビ中継を失ったことも伝え、「ミサワの死は今後、日本プロレス界の方向性の不透明さを増大させるだろう」と分析している。また、デイリー・ミラー紙は事故を「全く信じられない」と報じ、三沢選手を「1990年代でおそらく最も偉大なレスラー」と評した。

さらに、プロレスが盛んなプエルトリコでは、プロレス専門サイト「プエルトリコ・レスリング」が、三沢選手を「タイガードライバーやエメラルド・フロウジョンの発案者。力と機敏性を併せ持ち、技術的にも最高のファイター」と紹介。事故とともに、全日本時代やノアでの立場を詳しく説明している。

このほか、プロレス中継が行われていたイタリアや、デンマーク、スロバキアなどのヨーロッパ諸国、そして日本プロレスの人気が高まりつつある台湾のメディアなどが、三沢選手死去の一報を相次ぎ伝えた。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.