空中に描いた文字や絵をケータイが認識、注目浴びる“空書き”アプリ。

2009/06/15 18:23 Written by Narinari.com編集部

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短い内容のメモを覚えていたいのだけれど、手元に紙がない。そんなとき、空書きをすることで、記憶にとどめている人はいませんか? また、漢字の書き順を確認したいときや、ちょっとした暗算を頭で解きたいとき。そうした際にも無意識に指を動かして、空中に字や記号を書いてしまう人もいるかもしれません。

そんな空書きと同じような動きをケータイに取り入れようとする動きが注目されています。米デューク大学の電子学およびコンピューター・エンジニア学部で学ぶ学生のサンディープ・アグラワールさんは、まだテスト段階ながら、空書きをケータイで認識するアプリケーションを開発。今年度の国際センサー・エキスポ&学会で発表しました。

このアプリを使うと、ケータイを持ったまま手を動かすだけで、内蔵されたセンサーが手の動きをデジタル化して読み取って記録したり、メールを送信したりすることができるそう。学会では空中で書いた文字や図形をデータ化するというアイデアが認められ、同学会で開催されたコンテストの学生部門優秀賞を受賞しました。

ケータイの傾きや、物理的な動きを読み取る「3軸加速度センサ」のテクノロジーはすでにiPhoneなどで実用化されており、今回のアプリはこれを利用しています。まだ「一文字ごとに書く動作を止めなければならない」「ブロック体しか認識せず、筆記体は使えない」など開発途上ではありますが、人の「空書きしてしまう行為」に着眼した点は、学会でも高く評価されているようです。

このアプリがさらに発展し、実用化されたなら、ケータイの文字入力が煩わしいと感じる人々(例えば高齢者など)でも、より直感的に文字入力ができるようになるかもしれませんね。

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