米国人男性が「スタバ巡り」に12年、すでに世界9000店舗以上を制覇。

2009/06/01 11:56 Written by Narinari.com編集部

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1971年に米シアトルで開業し、1980年代から急成長を遂げているコーヒーチェーンのスターバックス。店舗数は世界43か国1万5756店舗(2008年2月現在)にのぼり、日本では1996年に1号店を銀座に出店して以来、全国で842店舗(2009年3月現在)を展開中だ。そんな世界中にあるスターバックスの全店舗を制覇すべく、世界中を旅行している米国人男性が注目を浴びている。すでに9000店舗以上を訪れたというこの男性は先週、英国とアイルランドでの店舗巡りを開始した。

世界のスタバ巡りをしているのは37歳のフリープログラマー、通称「Winter」さん。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、「生きている証しに何かするべき」と考えたWinterさんは、コーヒー好きが高じてサラリーマンをしていた1997年から米国内でスタバ巡りを始めた。当時は米国内に1400店舗程度で、Winterさんは金曜日に仕事を終えると急いで帰宅し、週末を利用して各地へ出かけていたという。

しかし、それ以降は店舗数が急増し、2008年には米国だけでも1万1000店舗を展開するように。スタバ巡りを「生きる目的」に据えたWinterさんは、会社を辞めてフリーに転身。現在では1年のうち3か月はスタバ巡りに費やし、収入の4分の1は旅行費用に消えるのだとか。英紙タイムズによると、これまでにかけた費用は10万ドル(約950万円)というから、並大抵の意気込みではない。

Winterさんは世界各地の店舗を訪れると必ず1杯のコーヒーを飲み、外観を撮影。この写真は自身のサイト にすべて掲載されている。Winterさんはこれまでに米国内で8414店舗、16か国・地域で664店舗を巡っており、日本も1度だけ訪れたとのこと。Winterさんのサイトには、成田空港の2店舗のほか、東京都内の銀座、渋谷、六本木を中心に51店舗の様子が公開されている。現在、英国とアイルランドの400店舗を巡るツアーを開始しており、その後はスペインやポルトガル、ドイツなど欧州を回る予定。中でも「チェコのプラハとルーマニアに行ってみたい」そうだ。

順調にスタバ巡りを続け、全店舗制覇も目前に迫っているが、ここで問題も生じている。不況のあおりを受け、世界各地で閉店が相次いでいるのだ。閉店情報を聞きつけ慌てて店舗を回ったものの、間に合わなかったこともしばしばだという。これについてWinterさんは「訪れる前に店が閉まるのは、私の魂の一部が欠けてしまうようなもの」と無念さをにじませている。

また、米ヒューストンの自宅で暮らす両親からは、多大な時間と費用を浪費するスタバ巡りを反対されている模様。両親はウォールストリート・ジャーナル紙の取材に「早くやめてくれることを祈るばかりだ」と苦言を呈している。

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