今年の「世界ヒゲ選手権」は米国人男性が制覇、強豪ドイツの牙城崩す。

2009/05/27 15:04 Written by Narinari.com編集部

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近年はヒゲもオシャレの一環として認知されているが、世界にはさまざまな形のヒゲで自己表現をしている人たちがいる。そんなヒゲにすべてを賭けた(?)男たちが競い合う「世界ひげ選手権」の第9回大会が米アラスカ州アンカレッジで開かれ、2年半かけて生えそろえたあごヒゲを見事に編み込んだ地元出身の男性が世界王者に輝いた。優勝後にはヒゲ剃りを明言したものの、次回大会では別部門からの優勝を狙うと宣言している。

世界ヒゲ選手権は1990年にドイツで誕生し、1995年の第2回以降は2年おきに開催されている大会。「英国風」「ダリ風」「満州人風」「アラスカの捕鯨船員風」など、さまざまなカテゴリーが設置されており、各部門の優勝者から世界王者を選出するという。9回目となる今大会では、世界11か国から約300人のヒゲ自慢がアンカレッジに集結した。

地元出身で43歳のデビッド・トレーバーさんは、2年半かけて約50センチ伸ばした栗色のヒゲをネットのように編み込んで「あごヒゲフリースタイル」部門を制覇。さらに、並み居る強豪を抑えて世界王者にも選出され、賞品の金皿とサケ漁旅行を手にした。同部門はこれまでドイツ人の独壇場だったが、今大会で初めてその牙城を崩したことになる。その快挙を達成したトレーバーさんは、地元紙アンカレッジ・デイリーニュースに「やっと彼らを打ち負かすことができた」と喜びの声を寄せた。

同紙は「女性より男性が多く、大多数が未電化の生活をしているこの土地で、ヒゲを剃る理由がほとんどない」ため、アラスカ州ではヒゲを生やしている男性が多いと紹介しており、その“ヒゲ文化”がトレーバーさんの快挙につながったのではないかと分析している。また、米紙ロサンゼルス・タイムズによると、今大会で米国人が獲得したタイトルは12部門に及び、初開催以来、圧倒的な強さを誇ってきたドイツ人の部門制覇数(今回5部門)を初めて上回った。

世界王者に輝いたトレーバーさんだが、直後に自慢のあごヒゲを剃り落とすと宣言。その理由は、妻に「(世界王者になったら)あなたはこれ以上、上を目指せないわよ」と言われたからだそう。しかし、完全にヒゲ界から引退するのではなく、今度は口ヒゲを伸ばし始めるとのこと。別部門での挑戦を目指すというわけだ。早くも2011年にノルウェーで開かれる次回大会を見据え、新たな意欲を燃やしている。

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