笑い方には人それぞれの特徴があるもの。声の大小、高低だけでなく、大物感漂うゆったりしたリズムもあれば、明石家さんまのような「ひき笑い」などもあり、そのパターンは実にさまざまだ。それぞれがその人なりの個性であり、良い悪いの判断をつける話ではないのだが、米放送局ABCが伝えた「世界最悪の笑い方？」というニュースが大きな反響を呼んでいる。「YouTube」にも同様の動画が投稿されており、投稿から10日間あまりで3600件以上のコメントが付けられているほどだ。

この動画は、もともとニュースサイト「LiveLeak.com」に掲載されていたもので、5月12日にABCがニュースとして放送し、全米に知れ渡った。

動画は、あるフランス人男性が職場の仲間とともに談笑をしている場面から始まる。その男性が笑い始めると、撮影者はその瞬間を待っていたかのようにズーム。最初は少し珍しい声と思わせる程度に「ハッハッ」と笑っていた男性だが、話が盛り上がるとまるで赤ん坊が泣いているかのような「ギャー」という声で大爆笑した。音声だけならば、とても笑い声とは思えないだろう。

周りの人も日頃から気になっていたのか、男性の笑い声の高まりに連れて盛り上がっている様子。カメラは終始この男性を追い続け、笑いが収まったところで終わっている。

「YouTube」でも「THE WORST LAUGH IN THE WORLD !!!」のタイトルで5月12日に投稿されて以降、43万回以上の再生を記録中。3600件以上寄せられたコメントの多くが男性の笑い声を何かにたとえており、赤ん坊の泣き声だけでなく、怒った猫や羊など、動物の鳴き声のようだとする意見も少なくない。

また、「確かに最悪な笑いだ」「とても彼を笑わせられない」とする意見や、「これは声を編集しているだろう」と疑ったり、「おかしい笑い方」と楽しんだりなどさまざまだが、笑い声に嫌悪感を感じている人や「彼を笑って申し訳ない」と自戒する人、撮影者に対する怒りをあらわにする人もいるようだ。