米国版「ハッピーセット」付属CDに放送禁止用語? 保護者から批判殺到。

2009/05/22 12:01 Written by Narinari.com編集部

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子どもだけでなく、大人からも注目を浴びているマクドナルドのセットメニュー「ハッピーセット」。毎回、キャラクターグッズやデジタルゲームなど多彩なおまけが登場し、2007年には年間販売数が1億セットを突破した。米国などでも「ハッピーミール」の名前で販売されており、日本と同様に人気を博しているが、米マクドナルドの「ハッピーミール」に付属していた音楽CDの収録曲に、一部から「不適切な言葉が使われている」との声が上がった。メディアが取り上げるなど、米国では大きな話題となっている。

この「ハッピーミール」は4月24日〜5月21日に販売されていたもので、付属のCDはコンピレーション盤。物議をかもしているのは、6曲目に収録されている米シンガー・ソングライター、ギャヴィン・デグロウの楽曲「アイ・ドント・ウォント・トゥ・ビー」だ。ミリオンセールスを記録したデビューアルバム『チャリオット』の収録曲で、米人気テレビドラマ「One Tree Hill」の主題歌にも起用された。歌詞自体は自分の存在感について述べており、問題となるような言葉は含まれていない。しかし、歌にのせる言葉のリズムがリスナーの誤解を招いたようだ。

サウスカロライナ州の地方テレビ局WIS-TVによると、問題の箇所はこの曲の52秒前後で歌われる「I’m tired of looking ’round rooms wondering what I gotta do」の部分。「of looking」の部分が詰まり、いわゆる「Fワード」に聞こえるという。オハイオ州の地方テレビ局WHIO-TVではこの部分を試聴させ、「歌詞が不適切だと思いますか」という投票まで行っている。

WIS-TVでは、孫を持つ女性の「孫が学校に行ってその歌を歌ったらと思うと、恐ろしい話」とするコメントを紹介。一部の保護者からもこうした声が上がっているのだとか。実際、アラバマ州にあるマクドナルドの店舗では、批判が殺到したため今回の「ハッピーミール」の販売を中止している。

こうした騒動に対し、米マクドナルドは「歌は厳しい基準のもとで選ばれた」「CDに選んだ曲は、テーマや歌詞が子どもたちに適切なのは間違いない」とのコメントを発表。販売中止や内容を変更することはなかった。ちなみに「ハッピーミール」をめぐっては、2007年にニュージーランドで7歳の女の子が受け取ったおまけのバッグの中に、コンドームが入っていたというハプニングも起きている。

WIS-TVに寄せられた意見はさまざまで、マクドナルドのアルバイト店員を名乗る人物が「私も聴いたが、これは不当な告発だ」とすれば、幼い子どもを持つ母親は「そういう疑いがある以上、CDを手に入れたくない」「ギャヴィンは良い歌を歌っているが、直したほうがいい」という意見も見られた。ほかにも「あなたがいつもそのことを考えてるから、そう聞こえるだけ」「オリジナルではそう聞こえないから、CD編集で問題があったのでは?」などのコメントも、男性と女性、幼い子どもの親とそうでない人などで、それぞれの意見が変わってくるようだ。

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