10〜16歳の75%以上が卵のゆで方「知らない」、英国の調査で明らかに。

2009/05/21 08:55 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


沸騰した湯に入れるだけで作れるゆで卵は、最も手軽にできる料理の1つ。小学生のとき、家庭科の授業で作り方を習った人も多いだろう。ところが、10〜16歳を対象に行われた英国の調査で、75%以上が卵のゆで方を「知らない」と回答したことが明らかになった。英国の各メディアは、驚きをもってこの結果を報じている。

調査は、英スーパーマーケットチェーンのモリソンズが、10〜16歳の英国人1000人を対象に行ったもの。ただ、75%以上の子供全員が、ゆで卵の作り方を全く「知らない」というわけではないようだ。英紙デイリー・メールによると、多くの子供たちは「好きな固さにするため、どの程度ゆでればいいのか」が分からないという。さらに、12%が「どこから始めていいか分からない」、25%が「少なくとも10分以上鍋に入れておく」と回答。ちなみに、条件によって差はあるが、通常10分以上ゆでると黄身がパサパサになるくらいの固ゆで卵になることが多い。

このほか、約半数の子供たちは「夕食の準備をほとんど手伝ったことがない」と答え、その理由として約22%が「忙しいから」、残りの約22%は「料理が好きじゃないから」と回答した。

同調査は大人1000人を対象にも行われており、その8割が「料理技術を身につけるのは不可欠」と答えているが、英スカイニュースでは、27%の大人は「子供たちに料理させるより遊ばせたほうが、自分たちは楽」と回答したと紹介されている。「変に台所を荒らされるよりは……」という親の本音もあるようだ。

この調査結果を受けて、幼児栄養学の専門家は「料理は、時間の測定や理解などを学ぶ場であり、子供たちがやってみる価値はある」とアドバイス。さらに「6歳までに卵のゆで方を学ぶべき」(デイリー・メール紙より)、「13歳までに魚や肉の調理法、16歳までにはリゾットとパスタ料理を覚えるべき」(スカイニュースより)などの持論を展開した。

少々極端な考えのためか、デイリー・メール紙電子版のコメント欄には「誰が6歳の子にゆで卵作らせるんだ?」「10歳で夕食が作れることを期待するのか」などの声も散見される。

また、同紙は昨年10月、「英国人の3分の2は半熟卵を作れない」とする調査結果を伝えていた。これは大人1500人を対象に行われたもので、そのうち22%は「ゆで時間が分からない」と回答しており、「作れる」と自信満々に答えた人でも「ゆで時間1分以下」とするなど、37%が間違っていたという。そのため、コメント欄には「親が知らなければ、子供はどうやってゆで卵の作り方を知るんだ?」と揶揄する声も寄せられている。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.