あまりに似てない双子に母親の不安的中、DNA鑑定で“父親違い”が判明。

2009/05/19 16:37 Written by Narinari.com編集部

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一卵性双生児は遺伝的に全く同じなため容姿もよく似ているが、二卵性双生児となると両親の特徴を受け継ぎながらも、互いがあまり似ていないこともある。1つの受精卵が分裂する一卵性と違い、二卵性は偶然排出された2つの卵子が受精するため、基本的に年齢の違う兄弟と同じことになる。とはいえ、二卵性といえども親の特徴はそれぞれが引き継いでいるのが普通だ。しかし、米テキサス州で11か月前に生まれた二卵性双生児は、あまりに外見が違っていた。心配した母親がDNA鑑定を地元研究施設に依頼したところ、それぞれの父親が別人であることが判明。この世にも奇妙な出来事を米FOX4ニュースが伝え、世界中のメディアにも取り上げられている。

話題の双子、ジャスティンちゃんとジョーダンちゃんを出産したのは、米テキサス州ダラスに住むミア・ワシントンさん。ミアさんはパートナーであるジェームズ・ハリスンさんとの間に授かった子どもだと信じていたが、双子を育てているうちに顔の特徴が違うことに気づき始めたという。自身の記憶の中にも不安があったのか、ミアさんは双子のDNA鑑定をダラスDNA確定診断研究所に依頼した。

その結果、双子の父親が違う可能性は99.999%、同じ可能性は0%で、ジョーダンちゃんはジェームズさんの息子、ジャスティンちゃんは別の男性の息子であることが判明した。この事実にショックを受けたというミアさんだが、すべては自分で招いた出来事。ジェームズさんにこの事実と過去の過ちを告白し、ジェームズさんはこれを受け入れ、双子を育てていくことを約束したという。2人はこの事実を公開するため、自らFOX4ニュースに連絡した。

鑑定を行った研究所も2人と同様に驚いたようで、研究所の職員はFOX4ニュースの取材に対し「世界でもわずかに報告があるが、ダラスでは初めての出来事。今後もないだろう」とコメント。過去には2003年にクロアチアの女性で、2007年に中国の女性が同じように父親の違う双子を産んだ例が報告されているが、英紙デイリー・メールではこうした双子が生まれる確率は100万分の1と紹介している。通常1個とされる排卵が複数、卵子の受精確率、さらに母親が別々の男性と性交渉を持つといった条件が偶然にも重なってしまうと、このような可能性が生まれるそうだ。

ミアさんはもう1人の父親にこの事実を話すつもりはないものの、双子には十分に成長した段階で打ち明ける予定なのだとか。また、ジャスティンちゃんが本当の父親に会いたいとならば、その希望に従うとも語っている。

すべてを受け入れて4人で暮らし始めた一家だが、ミアさんのお腹にはすでに新しい命が宿っており、「今度は何の疑いの余地もなくジェームズさんの子」だという。双子、特にジャスティンちゃんがこの事実を知ったときにどんな反応を示すかは分からないが、家族5人がいつまでも仲睦まじく暮らしていくことを願うばかりだ。

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