父の日に「究極の遊び場」で戦車運転体験はいかが? 独の代理店が企画。

2009/05/18 23:43 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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日本や米国での父の日は6月の第3日曜日ですが、ドイツでは復活祭から40日目を過ぎた最初の木曜日と決まっており、今年は5月21日にあたります。同時に、この日はキリスト教で「はりつけの刑に処されたのち、復活したイエス・キリストが40日後に神のもとに昇天したこと、またそれを記念する日」。同国では祝日に設定されています。

なにしろ仕事もお休みですから、きっとドイツ中のパパたちも、この日を家族と楽しく過ごすに違いない……と思ったら大間違い。この日はどちらかというと伝統的に「男同士が集まってピクニックなどをしつつ、お酒を飲みまくる日」との位置づけなのだとか。至るところで酔っぱらいがあふれる日でもあるそうで、この祝日を“国の恥”とばかりに、よく思っていない人も多いようです。

ところで、このドイツ式の父の日を少しでもアルコールと無関係にしよう、との意図からかどうかは判りませんが、同国の旅行代理店が、父の日に開催するイベントを企画しました。そのイベントは「戦車の運転体験ツアー」。当日は短い教習の後、インストラクター同乗との条件付きながら、14トンの戦車を30分間運転できるそうです。

「戦車は子どもだろうが大人だろうが、全世代の『男』に共通する憧れですから」

と、説明するのは、このイベントを企画した旅行代理店の関係者。イベントは戦車専門のドライバー・スクール「Panzer Fun Driving School」で開催されますが、同スクールを設立したアレックス・ヘイスさんは自身もかなりの「戦車オタク」で、2002年に兄弟でロシアから購入したT-55型戦車を改造した時に、今のビジネスを思いついたそうです。現在13台の戦車と、12人の従業員で「究極の遊び場」を運営しています。

アレックスさんのもとには男性だけではなく、戦車に魅せられた女性の姿もあり、男性限定のレクリエーションというワケでもないそう。とはいえ、やはり戦車に「ウズウズ」してしまうのは男性が大半。この父の日のプレゼントを受け取って、思わず飛び上がってしまうパパも、たくさんいるかもしれませんね。

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