中国の15歳少女、ネットで購入したダイエット薬の過剰摂取で精神障害に。

2009/05/15 18:54 Written by Narinari.com編集部

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夏を目前としたこの季節。理想のプロポーションを手に入れようと、日々ダイエットに励んでいる女性も多いのではなかろうか。食事制限や運動、サプリメントの摂取と、人によってダイエット方法は千差万別だが、即効性が高ければ高いほど、身体に負担がかかり、危険性も高くなる。ある中国人少女が遭遇した災難は、ダイエットに悩む女性にとって改めて“戒め”となる事件と言えそうだ。

ニュースサイト「杭州網」によると、15歳の丹丹は身長150cm、体重約50kg。彼女が友人に紹介されたダイエット薬をネットで購入して飲み始めたのは、日ごろから「自分は太っている、綺麗ではない」と思い込んでいたからだという。購入したダイエット薬の箱には「1日1回1粒」と書かれていたが、服用しても大きな効果が現れなかったため、丹丹は規定以上の量を服用するようになってしまった。

丹丹の母親は「娘は1か月以上前からこの薬を服用していたが、5月7日から連続して3日間、毎日10粒(午前4粒、午後6粒)服用していた」と話す。過剰摂取のせいか、7日にはすでに精神の興奮状態が見られ、意味不明な行動を起こすようになったという。10日に一度症状は止まったそうだが、11日には再び悪化してしまった。

市病院を訪れたときの丹丹は手足のけいれんがひどく、精神もおかしな状態に。胃の洗浄などの緊急措置が施されたそうだが、翌日、手足を包帯で縛られた状態で省病院に移されることになった。丹丹は現在もなお「危険な状態を脱していない」と報道されている。

このダイエット薬の主成分はリンゴ酸、ケツメイシ、サンザシ、ニガウリなどだったそうだが、丹丹を診た主治医は「ほかの成分が含まれていた可能性もある」と言う。また、続けて「最も良いダイエット方法は、過剰な飲食を避け、運動をすることだ」と結論付け、若い女性に注意を喚起した。

雑誌やネットなどには、ダイエット薬の大げさな宣伝文句が当たり前のように掲載されている。しかしながら、甘い謳い文句には裏があるのが通例。少なくとも規定以上の服用をしてダイエットの“近道”をしようなどとは考えないことが賢明だろう。

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