米ディズニーランド、アトラクションの“おっぱい写真”チェックを廃止。

2009/05/08 06:26 Written by Narinari.com編集部

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いまから10年ほど前のこと。米カリフォルニアにあるディズニーランドでは、ライドタイプのアトラクションの最後にパチリと記念写真を撮られる際に、女性が胸をポロリと出す“フラッシュマウンテン”なる行為が後を絶たなかった。その名前から想像できる通り、そうした行為が最も見られたのは「スプラッシュ・マウンテン」。アトラクションの出口付近に設けられたプレビュースクリーンには、胸を露わにした女性が映し出されることも珍しくなかったという。

そして購入した“フラッシュマウンテン”の記念写真を、インターネットで公開することがちょっとしたブームとなる。現在もネットで「Flash Mountain」と検索すれば、当時の写真を見つけるのは難しいことではない。後ろの席から手を伸ばした男性が恋人と思しき女性の胸をもんでいる写真、女性2人組が両手を上げながら胸を露わにしている写真など、どの面々も陽気に“悪ふざけ”をしている様子がうかがえる。

しかし、1997年1月、ロサンゼルスタイムズ紙がネットで話題になっていることを紙面で取り上げるなど、“フラッシュマウンテン”は相応しくない行為として認知されるに至り、ディズニーランド側も対策に乗り出す。具体的には、プレビュースクリーンに表示される前に厳しく写真をチェックする担当者を用意し、“フラッシュマウンテン”の写真が世に出回らないようにした。以降、行為そのものもあまり見られなくなるなど、ディズニーランドの対策は効果を発揮。“フラッシュマウンテン”は話題になる機会も少なくなった。

ところが米国はいま、未曾有の大不況。その波はディズニーランドにも及び、経営のスリム化や、人員配置の見直しが迫られている。そこで削減の対象となったのが“フラッシュマウンテン”のチェック担当者だ。だからと言って、ディズニーランドが“フラッシュマウンテン”を容認するわけではなく、実際に担当者がいなくなったとしても、写真を販売する際にキャストがモニターを続けることで、この問題を回避するとしている。

米国のネットでは、ディズニーランドが担当者廃止後の対応策を用意しているとはいえ、現実的にチェック機能が以前よりも甘くなるのは否めないことから、「いよいよ復活か」「嬉しいニュースだ」と、“フラッシュマウンテン”の新作が公開されることを期待する声も少なくない。

すでに5月3日から、「スプラッシュ・マウンテン」と「スペース・マウンテン」、ディズニーランドに併設されているディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークの「カリフォルニア・スクリーミン」「タワー・オブ・テラー」の計4つのアトラクションで、担当者の廃止に踏み切っている。果たして“フラッシュマウンテン”は10数年の時を経て復活することになるのか、はたまたディズニーランド側が阻止し続けるのか。今後の行方に注目しておきたいところだ。

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