生後8か月の子供にマクドナルド、「英国で最も太った母親」の育児に批判。

2009/04/30 12:43 Written by Narinari.com編集部

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生後1歳前後の赤ちゃんには、離乳食を与えるのが一般的。子供の成長に応じてペースト状から細かく刻んだ食材へと変えていき、アレルギーに気をつけて消化しやすいものをと、多くの母親が気を使うところだ。しかし、英国に住む24歳の女性は、生後8か月の子供にマクドナルドのチキンナゲットやフィッシュ・アンド・チップスなどを与えているという。これを報じた英誌クローザーに対し、母親は子供たちの健康に問題ないと主張したが、英国で論議を呼んでいる。

「英国で最も太った母親」として知られるこの女性は、体重190キロのリアン・ソルトさん。昨年8月に女児2人、男児1人の三つ子を出産したが、当時の体重が約254キロだったため、特別な手術台を用意したうえに特別編成の医療チームによる帝王切開が行われた。出産費用は20万ポンド(約2800万円)にのぼったそうだ。子供たちの父親とは妊娠中に別れ、現在は実家に身を寄せているソルトさんの収入は、税金控除と各種手当てのみの週227ポンド(約3万2000円)。出産費用が生活を圧迫しているのは想像に難くない。しかし、その収入も食事と自身が吸う1日10本のたばこに費やしているとのこと。

マクドナルドなどのファストフードは三つ子が生後6か月の時点から与え始め、現在は週1〜2回程度に及んでいる。しかし、毎週日曜日に野菜を摂らせているほか、多くのベビーフードに果物が入っていると主張するソルトさんは、ファストフードを与えていることに「健康上問題はないと思う」と断言している。

ソルトさんが同誌に明かしたある日の三つ子の食事は、午前5時にミルク1瓶(約227ミリリットル)、午前8時にバター付きのホットケーキ、昼食にスクランブルエッグがのったトースト、インスタントのパスタ付きマッシュポテトまたはベビーフード、午後2時にスナック菓子1袋、午後4時に電子レンジ調理のラザニアまたはパイ。この合間にミルクをもう1瓶分飲むという。

生後8か月の推奨摂取カロリーが1日765キロカロリーなのに対し、三つ子の摂取カロリーは1日1249キロカロリーにのぼる。この点に関しても、ソルトさんは「私は子供たちに『大きいほうが美しい』と話している」として、意に介さない。

この食事内容について、英紙デイリー・メールは「塩分や油分の多い食事は下痢や多動性障害、糖尿病など引き起こし、極端なケースでは心臓発作に至ることもある」とする医師のコメントを掲載。同医師は「この食事を続ければ、子供たちが将来、過体重になる危険性が高い」とも警告した。一方、英紙デイリー・テレグラフでは、英国における5歳児の4分の1が肥満傾向であるとする政府の調査を紹介し、今回のケースを子供の健康と肥満に対する警鐘と伝えている。

デイリー・メール紙のコメント欄には、ソルトさんに対する批判が殺到。「彼女は怠けているだけ」「子育てについてあまりにも無知」「赤ちゃんは養子縁組に出されるべきだ」などの辛辣なコメントが並び、同情を示す意見は皆無だ。自分で料理をしないソルトさんに「誰かが栄養管理や料理を教えるべきだ」とする声もあり、赤ちゃんのために自分で料理を覚えることが一番の解決方法なのかもしれない。

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