4月11日に始まった「ゴッドハンド輝」（TBS系）を皮切りに、今年も一斉にスタートした「春ドラマ」。進行の速い作品はすでに第3回までの放送を終えているが、25日に「魔女裁判」（フジテレビ系）の放送が始まり、ようやく「春ドラマ」の初回視聴率が出そろった。

まずはどのようなランキングになっているのかを見ておくことにしよう。

◎2009年 春ドラマ 初回視聴率ランキング
18.1％「BOSS」（フジ／木曜22時）
16.3％「婚カツ！」（フジ／月曜21時）
14.1％「臨場」（テレ朝／水曜21時）
14.1％「アタシんちの男子」（フジ／火曜21時）
14.0％「ザ・クイズショウ」（日テレ／土曜21時）
13.7％「白い春」（フジ／火曜22時）
13.2％「アイシテル」（日テレ／水曜22時）
12.5％「夜光の階段」（テレ朝／木曜21時）
12.2％「ぼくの妹」（TBS／日曜21時）
11.7％「スマイル」（TBS／金曜22時）
10.8％「名探偵の掟」（テレ朝／金曜23時）
10.2％「ハンチョウ」（TBS／月曜20時）
_9.2％「夫婦道」（TBS／水曜21時）
_9.0％「魔女裁判」（フジ／土曜23時）
_8.0％「ゴッドハンド輝」（TBS／土曜20時）
※「必殺仕事人2009」（テレ朝／金曜21時）や「33分探偵」（フジ／土曜23時）など、前クールから続く作品は含まず。

最も良いスタートを切ったのは、フジテレビ系の木曜22時枠で放送されている「BOSS」だった。主演の天海祐希をはじめ、竹野内豊、戸田恵梨香、玉山鉄二、ケンドーコバヤシ、溝端淳平、温水洋一、吉瀬美智子といった豪華なキャストが集結。また、小気味よいテンポでの掛け合いや、1話完結のスタイルが視聴者の心をつかんでいるようだ。放送を終えている第2回では15.1％と数字をやや下げたが、依然「春ドラマ」のトップをキープ。中盤から終盤にかけての再上昇が期待される。

“月9”としては低調なスタートだったものの、中居正広主演の「婚カツ！」は2位をキープ。ただし、第2回では早くも11.2％まで数字を下げており、不安な展開となっている。

苦戦傾向が顕著に現れているのはTBS。昨年の「秋ドラマ」では「流星の絆」（初回21.2％）や「SCANDAL」（同16.9％）で健闘したものの、前クール「冬ドラマ」では初回13％を超えた作品はなく、「春ドラマ」でも初回最高は「ぼくの妹」（日曜21時）の12.2％と、苦しい立ち上がりだ。ただ、5月下旬からは木村拓哉主演の「MR.BRAIN」（土曜20時）の放送が控えており、高視聴率を記録できるかどうかに注目が集まっている。