米誌フォーブスが大リーグ球団資産価値を発表、ヤ軍がダントツの首位に。

2009/04/24 11:47 Written by ナリナリ編集部

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日本のプロ野球に比べ、はるかに高額の年俸が選手に支払われているメジャーリーグ。超一流の選手ともなると、年俸で十数億円、複数年契約で百数十億円に上ることも珍しくない。そんなメジャー各球団(全30球団)の資産価値はどれほどなのか。金融危機の影響が懸念される中で、米経済誌フォーブスが恒例のランキング「MLB Team Valuations」の2009年度版を発表した。

このランキングは、2008年に各球団が得た放映権、入場料、広告などの収入から、税金や減価償却費、新スタジアム建設のための負債を引いて資産価値を算出したもの。今年で12回目となる。

その結果、30球団中10球団が前年よりも評価額を落とした。首位となったのは、前年に比べ15%の増収を記録したヤンキース。算定額15億ドル(約1474億円)は、2位のメッツに1.5倍の差をつけている。

ヤンキースはこのランキングで毎年首位に輝いているものの、収支は2004年から2600万〜5000万ドルの赤字を記録中だが、昨季は放映権、チケット、広告の収入が軒並み増加しており、赤字額は400万ドルに軽減しているという。

3位はレッドソックスの8億3300万ドル(約819億円)で、4位のドジャース、5位のカブスまではチケット収入と放送権料に支えられ、多額の収入を確保した。

しかし、9位のジャイアンツはバリー・ボンズ選手の退団から収入が落ち込んでおり、年間予約席の価格はここ3年で60〜80%低下している。また、21位のタイガースは、自動車産業で有名な本拠地デトロイトが金融危機を直撃し、観客動員数に影響してチケット収入が激減した。同誌は、全体的に上位の球団と下位の球団の差が広がったと分析している。

このほか、おもな日本人選手の所属する球団では、川上憲伸投手のブレーブスは11位、イチロー外野手のマリナーズは13位、上原浩治投手のオリオールズは17位、岩村明憲内野手のレイズは26位となった。今後のメジャーリーグの試合で、資産価値の優劣から戦いを見守ってみるのも面白いのではないだろうか。

◎MLB Team Valuations(フォーブス誌調べ)
1位 ニューヨーク・ヤンキース 15億ドル +15%
2位 ニューヨーク・メッツ 9億1,200万ドル +11%
3位 ボストン・レッドソックス 8億3,300万ドル +2%
4位 ロサンゼルス・ドジャース 7億2,200万ドル +4%
5位 シカゴ・カブス 7億ドル +9%
6位 ロサンゼルス・エンゼルス 5億900万ドル +2%
7位 フィラデルフィア・フィリーズ 4億9,600万ドル +3%
8位 セントルイス・カージナルス 4億8,600万ドル 0%
9位 サンフランシスコ・ジャイアンツ 4億7,100万ドル −5%
10位 シカゴ・ホワイトソックス 4億5,000万ドル +2%
11位 アトランタ・ブレーブス 4億4,600万ドル −10%
12位 ヒューストン・アストロズ 4億4,500万ドル −4%
13位 シアトル・マリナーズ 4億2,600万ドル −9%
14位 ワシントン・ナショナルズ 4億600万ドル −12%
15位 テキサス・レンジャーズ 4億500万ドル −2%
16位 サンディエゴ・パドレス 4億100万ドル +4%
17位 ボルティモア・オリオールズ 4億ドル 0%
18位 クリーブランド・インディアンス 3億9,900万ドル −4%
19位 アリゾナ・ダイアモンドバックス 3億9,000万ドル +3%
20位 コロラド・ロッキーズ 3億7,300万ドル +1%
21位 デトロイト・タイガース 3億7,100万ドル −9%
22位 ミネソタ・ツインズ 3億5,600万ドル +9%
23位 トロント・ブルージェイズ 3億5,300万ドル 0%
24位 ミルウォーキー・ブリュワーズ 3億4,700万ドル +5%
25位 シンシナティ・レッズ 3億4,200万ドル +2%
26位 タンパベイ・レイズ 3億2,000万ドル +10%
27位 オークランド・アスレチックス 3億1,900万ドル −1%
28位 カンザスシティ・ロイヤルズ 3億1,400万ドル +4%
29位 ピッツバーグ・パイレーツ 2億8,800万ドル −1%
30位 フロリダ・マーリンズ 2億7,700万ドル +8%

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