「キャプテン翼」の作者・高橋陽一が、マンガではなく、児童小説という表現に挑んだ「ゴールデンキッズ」(ゴマブックス)。昨年7月に出版され話題を呼んだが、その続編となる「ゴールデンキッズ2 上・下」が4月28日に発売されることになった。価格は各1.050円(税込み)。
「ゴールデンキッズ2」はサッカー少年たちの心温まる友情と努力を描いた物語。前作では主人公のゴールキーパー・北川剛流(ごうる)が、チーム解散の危機に瀕した弱小少年サッカーチーム「ゴールデンキッズ」を立て直し、チームを団結へと導いた。今作では東京から新潟へと引っ越した北川剛流の新たな奮闘が描かれる。
新潟では「長岡ドリームス」に所属。「ゴールデンキッズ」でのポジションと同様、北川剛流はゴールキーパーを目指すが、「長岡ドリームス」には監督の息子2人がすでにゴールキーパーとして活躍していた。そのためFWへの転向を余儀なくされ、チームからは追放状態に。そんな心が折れかけた北川剛流のもとに、かつてのチームメイトたちが駆けつけ一念発起。“男の信念”をかけた真剣勝負に乗り出す……というのが大まかなストーリーだ。
なお、「ゴールデンキッズ」は2010年の公開を目指し、映画化のプロジェクトが進行しているという。
高橋陽一は1980年に「キャプテン翼」でデビュー。同作は日本にサッカーブームを巻き起こすとともに、日本におけるサッカー普及に大きな足跡を残した。多くの日本代表選手がサッカーを始めるきっかけとして「キャプテン翼」の名を挙げているほか、海外でも、元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏、元イタリア代表のアレッサンドロ・デル・ピエロ選手(ユヴェントス)、スペイン代表のフェルナンド・トーレス選手(リヴァプール)、イタリア代表のジャンルカ・ザンブロッタ選手(ACミラン)、ジェンナーロ・ガットゥーゾ選手(ACミラン)などが同作の影響を受けたことを公にしている。