妊娠中の胎教にうってつけ? 胎児向けMP3プレーヤーを学生が開発。

2009/04/18 10:08 Written by Narinari.com編集部

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胎児の耳が発達を始める妊娠5か月目頃から、母親の話し声や外の音が聞こえるようになるという。そのため、ちょうどその頃から、生まれた後の人格形成につながると言われる胎教に取り組む人が多いようだ。しかし胎児に音が聞こえるとは言っても、胎内は羊水に包まれているため、はっきりした音が伝わるわけではない。そこでカナダのデザイン学校に通う学生が、効果的に音楽を胎児に届けられるというMP3プレーヤーを開発した。

いま、胎教の中で注目されているのがモーツァルトのクラシック音楽だ。モーツァルトの曲には“ゆらぎ”と呼ばれる周波数の揺れがあり、これは人間にリラックス効果を与えるとされる。この“ゆらぎ”によって、母親はリラックスして胎児の健康面を守り、同時に胎児は音楽を聞いて脳が活性化し、発達を促すと言われる。胎教を含め、こうしたモーツァルトの音楽に秘められた生体機能への影響を「モーツァルト効果」と呼び、注目されているのだ。

今回、カナダの学生であるジェフ・ラムゼイさんが開発した、胎児に直接音楽を聞かせることができるMP3プレーヤーは、この「モーツァルト効果」をさらに高められるもの。「BLABY」と名付けられたプレーヤーは、母親のお腹に装着するベルトタイプの作りになっている。ベルトに組み込まれたMP3プレーヤー内に保存した音楽を再生するほか、本体で声を録音することができるため、両親の声を直接胎児に聞かせることも可能だ。

そして3つのスピーカーから流される音楽や声は、音と振動によって羊水を伝わり、胎児に聞こえる仕組みになっている。また、振動は母親のマッサージ効果も期待できるという。ラムゼイさんはプレーヤーを使うことで「モーツァルト効果」を得られると語り、「好きならばビートルズやレッド・ツェッペリンだって聞かせられる」(デイリーテレグラフより)と、両親のさまざまな感性に基づく胎教ができるとしている。

また、両親の声を聞かせる意味について、ラムゼイさんは「胎児との絆が強化できる」と説明。「妊娠中に子守唄を通して声を聞かせることは、胎児が生まれた後に両親とより深く意思疎通を図れるという根拠もある」と話し、こうした考えから今回のMP3プレーヤーを開発したそうだ。価格は未定と、まだ発売のメドはたっていないようだが、海外ではメディアの注目も集まっており、今後発売の運びとなるか期待したい。

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