上海の公衆トイレに謎のサービス、「大統領」ランクには何してくれる?

2009/04/17 23:29 Written by Narinari.com編集部

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中国・上海のビジネス中心地、浦東新区近くにある公衆トイレの「サービス」が話題になっている。外見は何の変哲もない公衆トイレだが、つい先日、入り口近くの壁に「公衆トイレ“套餐”サービス」と書かれた告示文が貼り出された。中国語の“套餐”は、日本語に直訳すると定食だが、ここでは何かと何かを合わせる“セット”的な意味で使われているようだ。

この「セットサービス」はエコノミー、標準、ビジネス、豪華、大統領の5つのランクに分かれており、値段も1元(約15円)〜20元(約300円)と結構な幅がある。告示文に書かれた各セットのサービス内容を読んでみると、1元のエコノミーセットには、トイレットペーパーと新聞が付くらしい。2元の標準セットには、エコノミーセットのサービスに加えて、上海産のタバコ「ダブルハピネス」1本とライター1つといった具合だ。標準セットの5倍の値段がする豪華セット(10元)になると、なんと「付き添い人」もつくのだという。大便をしているすぐ隣でトークというわけにもいかないはずなので、トイレのドアの外で、真っ暗でも怖くならないように、笑い話でもしてくれるというのであろうか……。

さて、こうなると気になるのが最も高額な大統領セット(20元)だが、上記の豪華セットに加え、宝くじ1枚と美しい記念手帳が1冊つくそうだ。もちろん、宝くじは当たりくじというわけではないし、記念手帳もいったい何に対する記念なのか、場所が場所だけにわかりづらい。また、エコノミーセットから豪華セットまでの流れをまったく無視した方向にサービスが飛躍しているのも興味深いところだ。

夕刊紙「揚子晩報」によると、この公衆トイレサービスを発見した人は、最初「悪い冗談」だと思ったらしい。しかしながら、都市管理員がこの告示文を見ても剥がすそぶりを見せなかったため、「信じざるをえなかった」と語っている。

このサービスは4月9日から試験提供中とのことだが、問い合わせはあるものの、今のところ実際にお金を出す人は一人としていないそうだ。また、問い合わせでもっとも多いのが「付き添い人」に関する内容なのだという。

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