自動車に轢かれたプードル犬の命救う、隣人が取った「とっさの行動」。

2009/04/13 18:14 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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オレゴン州はシャーウッドという町に住むプードル犬のプリンス君。彼には、実に身近なところに守護神がいたようです。

先週水曜日のこと。プリンス君の隣人であるティモシー・デーニングさんが、車のブレーキと鈍い衝突音を聞いて家の外に飛び出すと、なんとプリンス君が道路に力なく横たわっていました。そう、鎖で繋がれていなかった彼は、道に飛び出したところを轢かれてしまったのです。

ティモシーさんはすぐに駆け寄っていきましたが、プリンス君はすでに意識を失ってぐったりしています。さらにティモシーさんの腕の中で、次第に息も弱まっていき、一時は呼吸が止まってしまったそう。一瞬、本当にプリンス君が死んでしまったと思ったティモシーさんでしたが、

「まだ間に合うかもしれない」

と、とっさに救命行動に出たのです。プリンス君のぬれた鼻を拭き取って、開いた口を少し閉じると、自身の口でガバっと犬の口を覆い、人工呼吸を試みました。

「アニマル・プラネット(米の動物専門ケーブル・チャンネル)で観たことの真似をしただけなんだけど……」

とのことですが、プリンス君の胸部が上がったり下がったりするのをきちんと確認しつつ、救命行為を続けたそうです。すると、それが功を奏し、プリンス君は動物病院に運ばれたあと、本当に一命を取り留めたのでした。

プリンス君の飼い主であるジェームス・フォーグルさんは、

「ティモシーさんがしてくれたことは、本当に勇気のある行動でした。とっさのこととはいえ、世界中探しても、彼がやってくれたことを実行する人なんて、なかなかいませんよ」

と、喜びと感謝の気持ちを隠せない様子です。幸い、プリンス君は骨折も見当たらずに、数日で病院から帰宅。薬の副作用でフラついているものの、怪我の箇所を舐めては大人しくしているそうです。

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