プロ野球使用球を米大リーグ基準に、加藤コミッショナーが私見。

2009/03/28 09:24 Written by Narinari.com編集部

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第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開会前、日本代表選手がボールの感触の違いを気にしていたが、WBCの使用球は米大リーグ(MLB)で使用されているボールに大会マークを刻印したもの。ボールの規格は日米でほぼ同じだが、一般的にMLB使用球は日本プロ野球(NPB)使用球に比べて縫い目の高さが不均一で、牛革をなめす際に油をほとんど使用しないため滑りやすいといわれている。また、NPB使用球よりやや大きく、重いと指摘する選手も少なくない。

そのため、投手はもちろんのこと野手も送球時の微妙な感覚に戸惑い、慣れるまでに時間がかかるという障害が起きている。この問題は今回のWBCに限らず、北京五輪など過去の国際大会の前にも起きたことで、そのたびに選手たちの悩みの種になっていた。

この点について3月27日、NPBの加藤良三コミッショナーは私見として、NPBでMLB公式球に近づけたボールを使用したいとする考えを明かした。また、五輪競技に野球がなくなりプロが参加する国際大会がWBCのみとなったことから、代表の交流試合を増やすことも考え、有識者会議などで議論したいとしている。

NPBでは反発力や縫い糸が綿素材などの基準があるものの、各球団で使用球が異なる。そうした差がある現状で各球団の意見をまとめる必要があり、さらには各メーカーが絡むため障害は少なくない。また、高品質の日本製ボールを質の低い国際基準に合わせることも反発を招きそうだ。

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