「美味しんぼ」原作者の雁屋哲、ブログにWBCの感想を載せネットで波紋。

2009/03/25 23:47 Written by Narinari.com編集部

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人気長寿マンガ「美味しんぼ」の原作者として知られる雁屋哲は、自身のブログ「雁屋哲の美味しんぼブログ」で、過激な論調を展開することもしばしば。今年2月7日付のエントリーでは日本の調査捕鯨に反対する団体シーシェパードを猛烈に批判し、意見の中に強い表現も含まれていたためネットでも論議を呼んだ。

そんな雁屋哲が、3月24日更新のエントリーで日本が優勝したワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦について触れ、そこに並ぶ言葉の数々が再びネットで波紋を広げている。

「野球は戦争じゃないよ」と題されたこのエントリーは、沖縄県に住んでいるという知人が試合開始前の国歌斉唱時にガムを噛みながら臨む日本代表選手の態度に不満を示したことを紹介。そこから、今回のWBCに対して雁屋哲が意見を述べている。

雁屋哲はその中で、韓国紙が日本選手を歴史上の人物になぞらえ戦争のようにたとえた盛り上がり方に「スポーツってそんな物だったんですか」と違和感を示し、「他国にたいする、敵愾心などとは無縁の物だ。敵愾心ではない。自分のひいきのチームが勝ったら気持ちがいい。それだけの話だ」と述べている。

さらには「野球の試合を戦争に見立てたりするのはよそうよ。全て、スポーツは楽しむに限ります」と韓国紙の姿勢を諫めた。ちなみに雁屋哲は、韓国代表の金寅植監督が2次ラウンド1位決定戦の敗戦理由を「戦略上ベストの布陣を敷かなかったから」とした際にも、「フェアー・プレイの精神が分かっていない」と批判。韓国のスポーツへの考え方に苦言を呈している。

と、これだけなら特に物議を醸すような内容ではないのだが、今回のエントリーでWBC決勝の結果に触れた際に「日本が勝ってしまったようだね」「韓国残念」「今回日本が勝てたのは幸運の限りであって、次に試合をすれば韓国が勝ちますよ」「チームというか、一つの団体になったときの韓国人の力は凄いんだから」と表現したこと、そして本題からズレて「私は君が代も日の丸も大嫌いだ」と発言し、自身のやや過激な「君が代観」を披露していることが反発を招いてしまった。なお、雁屋哲は自身を「スポーツ以上に韓国を愛する人間」と公言している。

これに対しネットでは、「どこを応援しようと自由だけど、勝ったチームを貶める必要があるのか」「フェアプレーを語るなら優勝チームをまず称えるのが筋なのでは」「日本が嫌いなの?」「『美味しんぼ』の作者はこういう人だったんだ」などの声が挙がっている。

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