「徹子の部屋」出演のバナナマン、“芸人キラー”にハマるも一矢報いた?

2009/03/21 14:30 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


結成16年目にして、3月20日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」に初出演したバナナマン。同番組への出演は芸能人の間で一種のステータスともされているが、芸人にとっては「芸人キラー番組」として恐れられている。それは番組独特のスタンスが生み出す振りによって、他の番組で笑いを取れる芸でも軒並みスベらされてしまうからだ。

昨年4月10日放送のテレビ朝日系「アメトーーク!」では、「徹子の部屋芸人」と題して過去に“惨敗”した芸人のVTRから傾向と対策が練られるなど、お笑い芸人にとって「徹子の部屋」出演は高い関門とされている。そして今回、「コント職人」であるバナナマンがこの難関に挑むことになったわけだ。

「アメトーーク!」でも言及されていた黒柳徹子の無茶振りは、番組序盤から訪れた。「あなた方はものまねが得意なんですって?」とする黒柳徹子に応えてバナナマンが最初に披露したのは、おなじみとなった日村勇紀の「少年時代の貴乃花親方」のものまね。ところが、そこで黒柳徹子と観客にものまねのシチュエーションを紹介しなければならないという「徹子の部屋」独特の“間”がバナナマンにも襲いかかる。満を持して披露したものまねに観客は失笑し、黒柳徹子からは「似てるっちゃあ、似てるわね」の一言。これにはバナナマンの2人も笑うしかなかった。

さらに黒柳徹子は、日村勇紀のレパートリーにない韓流スター、ペ・ヨンジュンのものまねをリクエスト。「やったことない」などと言いつつもポーズを一生懸命作って「ヨンです」と決めた日村勇紀だが、またしても轟沈してしまう。しかし、起死回生を狙った相方・設楽統が「動物のものまねも得意なんですよ」と言ったところで、風向きが変わり始めた。

最初に披露した日村勇紀のトドのまねは不発だったが、2発目の牛の出産のものまねに黒柳徹子が初めて爆笑、2人は手応えをつかんだ。3発目のリアルなヤギの鳴き声には観客から「似てる」の声が上がり、ようやく笑いを取った。勢いに乗った2人は黒柳徹子にもものまねをやらせ、虎視眈眈と突っ込みどころを狙う。

黒柳徹子が披露したのは、ニワトリとパンダの赤ちゃんの鳴きまね。鳴き方が違うだけのようにも聞こえたこのものまねに、ここぞとばかりに2人は攻勢をかけた。黒柳徹子に2つのものまねを交互にやらせ、最後に日村勇紀が「じゃあ、パンダの声でニワトリのまねしてください」と要求。「同じじゃないですか」と2人は勢い込んで突っ込み、黒柳徹子に一矢報いた形だ。

その後に披露したショートコントでは、またもや黒柳徹子による詳細な状況説明で潰され再びペースを握り返されたが、2月10日に発売された「バナナマンのさいしょの本」(ヴィレッジブックス)の紹介から、コンビについての落ち着いたトークを展開。見事、難関をクリアしたのであった。

これで「徹子の部屋」出演芸人としてステータスを手に入れたバナナマン。この経験を踏まえ「コント職人」としてますますの活躍に期待がかかるが、まずは「アメトーーク!」あたりで今回の出演で得た傾向と対策を聞いてみたいところだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.