インテル・モウリーニョ監督、敵地マンチェスターで試合後にも騒動。

2009/03/13 13:28 Written by Narinari.com編集部

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サッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で屈指の好カード、マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)とインテル(イタリア)の対戦は、前大会王者のマンUが2-0でインテルを下し、2回戦に駒を進めた。トーナメントに残ったイングランド勢4チームがすべて勝ち上がったのに対し、3チームが残っていたイタリア勢はすべて1回戦で姿を消した。

イタリア国内リーグ3連覇中と圧倒的な強さを誇りながら、欧州CLでは成績を残せないインテル。44年ぶりの欧州CLタイトルを狙って招聘したのが、名将ジョゼ・モウリーニョ監督だった。ポルト(ポルトガル)の監督時代にUEFA杯、欧州CLのタイトルを2年連続で獲得してその名を世界に広め、次に就任したチェルシー(イングランド)では圧倒的な強さで50年ぶりのリーグ優勝をもたらすなど、チームをまとめあげるカリスマ監督として有名だ。

味方からの信頼が絶大な一方、対戦相手の監督や選手への過激な発言は常に論議を呼び、メディアから「モウリーニョには尊敬の念がない」とたたかれることもしばしば。しかし、これは選手から自身へメディアの注意を向けさせるモウリーニョ監督独特の戦略という意見もあり、選手の信頼を得る大きな手段の1つとされている。こうしたモウリーニョ監督との「舌戦」を繰り広げた1人が、マンUのアレックス・ファーガソン監督だ。

両監督の間に因縁が生まれたのは、モウリーニョ監督のポルト時代。欧州CLでマンUと対戦した際、第1試合の後に握手を拒んだファーガソン監督に対し、第2試合でマンUを倒し勝ち上がったモウリーニョ監督があてつけのようにガッツポーズしたことが発端となっている。

そんな因縁の2人の対決、さらにモウリーニョ監督がこれまでマンUに対して通算6勝5分け1敗と相性が良いことでも注目の対戦となったが、試合はFWクリスティアーノ・ロナウド選手が得点するなど、勝負所でしっかりとゴールをもぎ取ったマンUが勝利。優勝を目指すインテルとって、あまりに早い敗退となった。

こうして失意のモウリーニョ監督に、マンUサポーターを暴行した容疑がかけられていると複数の英メディアが報じている。英紙デイリー・ミラーによると、モウリーニョ監督は試合後、クラブのバスへ乗り込む際に取り囲んだマンUサポーターを「帰れ、帰れ」と言いながら追い払いつつ殴ったという。

「暴行」を受けたサポーターが近くの警察署に訴えたため明らかになり、警察はマンU側に現場とされる付近の監視カメラの映像提出を要請した模様。相性の悪いモウリーニョ監督を倒したマンUサポーターの興奮も、今回の騒動の一因となったようだ。警察側は「訴えがあったので捜査している」と発表し、マンU側も「一般の暴行事件として調査している」とコメント。一方、インテル側は「我々の認識では何も起きていない。数百人に囲まれていたため、モウリーニョが単にかき分けて行こうとしただけだ」と暴行の事実を否定している。

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