新旧「ロナウド」の争い勃発、両クラブが「世界に1人だけ」Tシャツ発売。

2009/03/12 05:14 Written by Narinari.com編集部

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代表やクラブで不可欠な存在となっているサッカー・ポルトガル代表FWのクリスティアーノ・ロナウド選手(マンチェスター・ユナイテッド)。一方、ようやく母国で故障から復帰し、まだ太め残りの体を揺らしながらも復帰後初ゴールが決めた元ブラジル代表FWのロナウド選手(コリンチャンス)。ひょんなところから、この2人の「ロナウド」をめぐる“争い”が勃発した。

ブラジルはポルトガル語圏のため、両国で同じ名前の選手がいてもおかしくはない。ただ、2人がサッカー界の大物になってしまったことで、今回の事態が発生した。スペイン紙マルカによると、マンUが「ロナウドは世界に1人だけ」と英語で大書された公式Tシャツを発売したという。つまり、これまで「ロナウド」の代名詞だったロナウド選手を差し置き、C・ロナウド選手こそがサッカー界の「ロナウド」と主張しているのだ。

今やアルゼンチン代表FWメッシ選手(バルセロナ)とともに「世界最高のプレーヤー」とも称されるC・ロナウド選手は、昨季は数々の個人賞に輝き、先日は週給を大幅に引き上げる契約見直しが報じられるなど名実ともに世界の頂点。メディアでは依然として「C・ロナウド」と表記されることが多いが、「ロナウド」で思い浮かべるサッカー選手としてロナウド選手と拮抗しているのは間違いないだろう。

この公式Tシャツは先週発売されたもので、ロナウド選手が復帰した時期と見事に重なる。マンUはそのタイミングで仕掛けたのだ。ところが、コリンチャンスも負じとマンU公式Tシャツを逆手に取るTシャツを発売した。そのTシャツには、ポルトガル語で「ロナウドは世界に1人だけ: オールド・トラッフォードでマンチェスター相手に3ゴールを決め、FIFA最優秀選手賞を3回、ワールドカップでMVPを2回受賞し、ワールドカップ史上最多得点を挙げたのは。その彼が3度目の挑戦で頂点に復帰した」とのメッセージが記されている。

ロナウド選手は3月8日に行われた試合で、ブラジル代表やレアル・マドリードでともにプレーしたバンデルレイ・ルシェンブルゴ監督率いるパルメイラスを相手に復帰後初ゴールを決めた。また、得点後にフェンスを壊し、前の復帰戦でも試合後のインタビューでマイクが顔に当たってケガをするなど、プレー以外でも話題を振りまいている。

上記のような輝かしい成績を残したロナウド選手だが、まだ24歳でさらなる上昇が期待されるC・ロナウド選手に対し、年齢的に劣勢とする意見もある。いずれにせよ、今後どちらの選手が「ロナウド」の代名詞になるのかは、所属クラブではなく、それぞれの活躍を見たファンが決めることだろう。

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