阪神ファンが投げ込んだ「カーネルおじさん」人形、24年ぶりに発見。

2009/03/10 19:08 Written by Narinari.com編集部

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阪神タイガースが日本一に輝いた1985年に、阪神ファンによって道頓堀川に投げ込まれたケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダース人形が、24年ぶりに発見された。発見されたのは同じ道頓堀川の下流で、川底をさらう作業をしていたところ上半身が発見されたという。まだ下半身は見つかっておらず、3月11日以降に捜索を続ける予定だ。

1985年に本塁打連発のスケールの大きい野球でリーグ優勝、日本シリーズでも西武を降して日本一となった阪神は、その後、星野仙一監督がリーグ優勝に導いた2003年に至るまで、18年間の長きに渡り暗黒時代に突入。18年間の成績は6位10回、5位2回、4位3回、3位1回、2位1回と散々で、阪神ファンの気持ちをずっと暗くさせていた。

低迷はかなり深刻なものだったことから、さまざまな角度から原因究明が試みられたが、そのひとつにちょっとオカルト(?)的な「呪い」の話があった。野球ファンの間では有名な「カーネル・サンダースの呪い」。今回発見されたカーネル・サンダース人形にまつわる話だ。

「呪い」の内容はこうだ。1985年のリーグ優勝は阪神にとって21年ぶりの優勝で、積年の鬱憤を晴らすかのように阪神ファンは喜びを爆発させていた。大阪・道頓堀には多数のファンが押し寄せ、選手の応援歌や六甲おろしを歌いながらの行進、道頓堀へのダイブ(※現在は固く禁じられている)と、お祭り騒ぎを通り越して騒乱状態となってしまう。そして一部暴徒化したファンが「ケンタッキーフライドチキン道頓堀店」(現在は閉店)の店頭に立っていたカーネル・サンダース人形を、当時の阪神の主砲だったランディ・バース選手に見立て、胴上げを始めてしまった。興奮が頂点に達したとき、カーネル・サンダース人形は道頓堀へと投げ込まれ、ヘドロの中に沈んでいくことに……。

その後、しばらくして大阪朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」が道頓堀のカーネル・サンダース人形落下地点と思われるあたりをダイバーを使って捜索したものの、発見することはできず、どこかへ消えてしまったと言われてきた。これが阪神の低迷を招いた元凶であり、「呪い」であると、まことしやかに囁かれるようになったというわけだ。

2003年に優勝を遂げて以来、いまではすっかりセ・リーグの強豪チームへと息を吹き返した阪神。「カーネル・サンダースの呪い」はもう関係ないと見る向きも強いが、一方で1985年以降、日本シリーズを制して日本一にはなっていないことから、依然として「呪い」が継続していると説くファンもいる。今回の24年ぶりの発見で、今シーズンはひょっとすると本当に「呪い」が解けるかも?

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