池の上で「凍り付いた」犬を救出、真夜中の散歩が不運な事態に。

2009/03/09 15:55 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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冬の平均気温がマイナス10度にもなるという、寒さの厳しい米モンタナ州。そんなモンタナ州に住むセントバーナード犬のデュークは、先日凍てつく寒さの中、大変なトラブルに巻き込まれてしまいました。

デュークはラーソンさんという夫妻の家で飼われている犬。寒さの厳しいある晩、自宅裏庭にある門が半開きになっていることを発見したデュークは、動物特有の好奇心からでしょうか、家の敷地外へと真夜中の「散歩」に出かけました。

ただの「散歩」ならまだ良かったのですが、不運だったのは出かけた場所。デュークは、近所の凍り付いた池の上を歩いてみようとしたのです。60キロ近くある大きな体のデュークは、やはりというか何というか、足下の氷を割ってしまい池に落水。幸い、彼は自力で池から這い上がることが出来ましたが、今度は一休みしようと、まだ割れていない氷の上に座り込みました。そして、コレが今回のトラブルのもとに。氷点下の気温の中、びしょぬれになった毛皮が氷に張り付き、身動きが取れなくなったのです。

翌朝になりようやく通行人に発見されたデューク。しかしびっしりと凍り付いた体はなかなか氷から離れません。そのため地元消防隊が出動して、彼の救出に当たることになりました。消防隊が駆けつけた時には、さすがに途方に暮れた感じの表情を浮かべていたデューク。消防隊が彼の周りの氷をお湯で溶かしてみようとしましたが、寒さのためにお湯が水になり、またまた氷になり……という悪循環。最後には人力で氷をたたき割って、やっとのことデュークは自由の身になったのです。

すぐに動物病院に運ばれたデュークは幸い怪我もなく、風邪もひかずに健康状態はよかったそう。ドライヤーで毛を乾かしてもらい、やっと一息ついたのでした。

ちなみに首輪についていたIDから身元がわかり、デュークを探していたラーソンさんも連絡を受けて一安心。動物病院で無事に再会を果たしたそうです。

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