足のニオイをテーマにした川柳を募集するという、一風変わったコンテスト「足クサ川柳」。国内最大の靴下製造卸販売の岡本株式会社が実施しているこのコンテストは今年で3回目を迎えたが、厳正な審査や投票を経て、3月4日に受賞作品が発表された。12,587句(前回は8,960句)の応募作品の中からグランプリに選ばれたのは「草野球 スパイク脱いだらくさや級」。字面を見るだけでもツンと足のニオイが伝わってきそうな句だ。
グランプリの選考方法は、まず12,587句の中から岡本の社員が候補作品を20句に絞り、今年1月から2月にかけてネットで一般投票を実施する形式。その結果、最も多くの支持を集めたのが「草野球 スパイク脱いだら くさや級」だった。
「五・七・五」という限られた文字数の中で、足のニオイにまつわるさまざまな悲喜こもごもが詠まれた応募作品の数々に、岡本社内では「笑いをこらえ、あるいは納得し、共感しながら」審査が行われたという。また、グランプリを決める投票への参加者からも同様のコメントが寄せられている。
第3回足クサ川柳の入選作品は以下のとおり。
◆足クサ川柳グランプリ
「草野球 スパイク脱いだら くさや級」
◆足クサ川柳準グランプリ
「足元の ハイハイわが子 急に立つ」
「オレの靴 嗅いで喜ぶ ポチいとし」
◆足クサ川柳岡本賞
「ときめいた 貴方のにおい 今めまい」
「罰ゲーム 俺の靴下 大活躍」
「『お帰り♪』と 笑顔で妻は 窓全開」
「クサすぎる 愛の言葉と 彼の足」
「妻叫ぶ 息子8歳 お前もか!」
「パンツ2枚 靴下6足 2泊だぞ!」
「悩殺の つもりが秒殺 姉の足」
◆入選
「何となく 今日も確認 うん、くさい」
「靴は外 靴下バケツで 俺風呂場」
「1日の 臭着駅は マイホーム」
「クサくても 足がいのちの 営業マン」
「お座敷は 殿様並みの 距離とられ」
「美か臭か ブーツを前に 悩む朝」
「臭くない? 問われ見廻す フリをする」
「靴屋にて 店員かわいい 『また来ます』」
「二枚目です ルックスじゃなく 靴下が」
「靴買って 似合うが臭うに 変わる夏」