7歳を殺したのは11歳の少年だった、問題作「アイシテル」を連ドラ化。

2009/02/26 14:41 Written by Narinari.com編集部

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乳ガン患者の闘病を描いた「87%」(2005年/主演:夏川結衣)や、“中学生の妊娠”を描いた「14才の母」(2006年/主演:志田未来)など、時に重いテーマの作品を放送する日本テレビ系の水曜22時枠。そんな同枠で4月からスタートするのが、“少年が少年を殺す”事件を軸に、被害者と加害者双方の家族を描いた「アイシテル〜海容(かいよう)〜」だ。

「アイシテル〜海容〜」は講談社の女性マンガ誌「BE・LOVE」に2006年から2007年にかけて連載された伊藤実のマンガが原作。姿を消した7歳の我が子が翌朝変わり果てた姿で発見され、被疑者として保護された犯人は小学生の11歳の少年だった……という、少年犯罪を題材にした作品だ。なぜ少年は少年を殺したのか、衝撃の事実に直面した被害者と加害者双方の家族は何を感じ、どのような葛藤の中で生きていくのかが描かれていく。

ドラマ版はキャストも発表されておらず、詳細はまだ未定。プロデューサーの次屋尚氏はこの題材を選んだことについて「現実の世界でこれと類似した残忍な事件が多々起こっている昨今。このドラマはそれをモチーフにさえすれ、無意義に感情を煽るサスペンスドラマではありません。登場人物に起こるエピソードと心理描写を丁寧に、そして真摯に綴っていくヒューマンドラマです」と、その狙いを説明している。

軽いタッチの多い昨今の連続ドラマにおいて異色作とも言える「アイシテル〜海容〜」。現在同枠で放送されている「キイナ〜不可能犯罪捜査官〜」とはガラリと趣を異にするが、注目しておきたい作品だ。放送は4月15日から。

※海容…(海が広く物を容れるように)寛大な心で、人の過失を許すこと。寛容。(大辞林より)

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