「R-1ぐらんぷり」覇者の中山功太、出演オファー殺到も東京進出は自重?

2009/02/19 04:45 Written by Narinari.com編集部

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ピン芸人日本一を決める「R-1ぐらんぷり2009」が2月17日、東京・台場のフジテレビで行われ、4年連続の出場となった中山功太が大トリ10番目の出番から、文字通り栄冠をかっさらった。今年は、2連覇中のなだぎ武が藤原紀香と共演する舞台と準決勝の日程が重なったために辞退し、前々回に最後の決戦投票でなだぎ武に敗れた徳井義実(チュートリアル)も予選2回戦でネタの仕上がりに不満を抱いて自ら辞退、さらに友近や前回2位に食い込んだ芋洗坂係長なども決勝までに敗退し、飛び抜けた名前がないため混戦となる見方が強かった。

結果的に上位は、優勝した中山功太だけでなく、同点3位のバカリズムと山田與志(COWCOW)、5位のあべこうじと、これまでのR-1の出場実績を残した芸人が入り、順当な結果となった。しかし、2位には人気急上昇中のエハラマサヒロが入り、作り込まれたキャラ設定や芸の器用さなど審査員も高評価。今後も要注目と言えるだろう。また、2月14日に行われた準決勝組による初の敗者復活戦、サバイバルステージを勝ち上がった岸学(ドキドキキャンプ)と夙川アトムの2人は、残念ながらそれぞれ9位と10位。敗者復活組は出番が1、2番目にされるという不利もあったが、上位との実力差を感じる結果となった。

優勝した中山功太は、1980年生まれの28歳で芸歴10年。コンビ活動を経て、2002年にピンで活動を開始した。現在、関西でテレビ番組のレギュラー5本を抱える売れっ子だが、東京での活動は多くないため、関東では「R-1」ファン以外にはあまり知名度が浸透していない。2005年の「R-1」初出場時にフジテレビ系「めざましテレビ」で出場者の1人として登場した際、生活に苦労する芸人たちが多い中で、父親が社長で豪邸に住み、貧乏若手芸人たちにおごりまくるお坊ちゃまとして紹介された。しかし、2006年にその父親の会社は倒産してしまったようだ。

歓喜の優勝から一夜明け、2月18日放送の「めざましテレビ」に電話インタビューで出演した中山功太は、「昨日から寝ていません」「マネジャーが女性なんですけど、キスしてもらいました」と興奮冷めやらぬ様子。これを聞いた大塚範一キャスターがすかさず決勝でのネタに引っかけ「寝てないから元気なんですね〜」と語るなど、優勝の喜びが伝わるやり取りが続いた。最後に大塚キャスターが「優勝した500万円の使い道は?」と聞くと、「抵当に入った実家を買い戻す頭金にしようと思って」と回答。この時だけは多少シリアスな空気が流れた。

決勝の放送終了後30分で出演オファーが10件寄せられたとマネジャーが明かし、満を持して東京進出かと思いきや、あと1年くらいは関西でのレギュラー番組に集中したいとのこと。さまざまな苦労を乗り越えた末に優勝をつかんだ中山功太だが、それに浮かれることなくじっくりと仕事をこなしていくようで、“全国区”になるのはもう少し時間がかかるかもしれない。とはいえ、「R-1」王者としてネタ番組などで目にする機会が増えることは間違いないはずだ。

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