小学校の「お話の時間」に手榴弾、一時全校生徒が避難する騒ぎに。

2009/02/18 13:35 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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米国人は人前で話をするのが上手だとよく感じますが、それはどうやら子供の頃からの練習の積み重ねの結果のようです。米国の幼稚園や保育園、さらに小学校低学年のクラスなどではよく「ショー・アンド・テル」という「お話の時間」があります。コレは自分のお気に入りのモノをひとつ持って来ては、それについてクラスメートにお話をする、という1回5分程度の発表の時間。コレ以外にも授業で短いプレゼンテーションが課されたり、何かと人前で話すという機会が多い教育なのです。

そんな「ショー・アンド・テル」、圧倒的に多いのはぬいぐるみやおもちゃですが、時には大好きな家族(おばあちゃんを連れてくる子供もいます)、ペット(イヌやネコのみならず、金魚を水槽ごと持って来たり)といった珍しい「アイテム」も。突拍子もないことが大好きな米国人ですから、子供の発想も面白いのです。いろいろとサプライズは楽しいですしね。

しかし先日、テキサス州はダラス郊外の小学校で、同校に通う2年生の男の子が持って来たアイテムには、警察が出動してしまうほど周囲が驚いたそう。なんとこの男の子が「ショー・アンド・テル」の時間に取り出したのは、まだピンがついたままの「手榴弾」だったというのです。

驚いた先生がその手榴弾を子供の手から取り上げ、校長に連絡。校長も安全第一と、警察に通報しました。そして全校生徒が敷地内から避難させられるなか、警察がその手榴弾に爆発の可能性があるかどうかを調べる……という騒ぎにまで発展したのです。

幸い、この手榴弾からは火薬が抜き取られていることがわかり、危険がないことが判明。どうやらコレは男の子の家族が置物として使っていたものらしく、男の子は自分の「ショー・アンド・テル」に何か珍しいものはないかと家の中を探していた時に、コレが目に入ってしまったようです。

小学生の判断力のなさが生んだ騒ぎだったとはいえ、本物にも間違われやすい火器や武器といったアイテムを子供の目のつくところに置いておくのは、家族の配慮が欠けていたと言えるかもしれませんね。

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