まえけんが歌う「恋のマイアヒ」動画、いまなお海外から注目浴びる。

2009/02/10 15:03 Written by Narinari.com編集部

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日本に「恋のマイアヒ」の大ブームが訪れたのは2004年秋頃のこと。O-Zoneが歌うルーマニア語の原曲を聞くと変な日本語に聞こえるという、いわゆる“空耳ソング”としてネットで人気に火が付き、その後、フジテレビ系「SMAP×SMAP」内のコントで爆発的な人気となったのは記憶に新しいところだ。当時「着うた」のダウンロード数も伸びに伸び、ミリオン突破という快挙も達成している。

そうした「恋のマイアヒ」ブームの最中、2005年にお笑い芸人の前田健(まえけん)が、まえけん♂トランス.pjの名義で「恋のマイアヒ」「チワワ」「バンザイ」をトランスにアレンジした「恋のブチアゲ♂天国」をリリース。女子高生の衣装を身にまとった前田健が女子高生姿のバックダンサーと共にパラパラを踊るという、ビジュアル的なインパクトも強烈な楽曲だったが、この「恋のブチアゲ♂天国」のプロモーションビデオが今もなお、海外から注目を浴びている。

YouTubeに投稿された「恋のブチアゲ♂天国」のプロモーションビデオは複数確認できるが、2006年2月に投稿された「japanese numa numa」(※Numa Numaはマイアヒの海外での俗称)とタイトルが付けられた動画は、再生回数が約130万回、コメント数は7,000件超に上る。投稿当初からたくさんのコメントが寄せられているが、例えば直近1か月のコメントだけを見ても500件近く投稿されており、むしろここ数か月のほうがコメント数が伸びているようだ。

コメントの内容は「私は日本人ではないが、この曲はクセになる」「オリジナルバージョンより好きだ」と楽曲を評価するものに加え、やはり前田健のビジュアルに「なぜ彼はスカートを履いているんだ?」「リードヴォーカルは男なの? 女なの?」といった疑問の声も多々。前田健のバックボーンを知らない海外の人たちの目に、女子高生姿の前田健が奇異に映るのは無理もない話だろう。

それにしても、なぜ、いまなお「恋のブチアゲ♂天国」の再生回数やコメント数が伸びているのだろうか。これには昨年、ラッパーのT.I.がリアーナを迎えてリリースした楽曲「マイアヒ・ライフ」が米国の音楽シーンを賑わせたことが関係していると見られる。

「マイアヒ・ライフ」はO-Zoneの「恋のマイアヒ」をサンプリングし、T.I.のラップと融合させた楽曲。昨年10月の発売後、ビルボードチャートの1位を獲得したほか、英国やカナダ、オーストラリアなどでもチャートを賑わせる大ヒットを記録した。それに伴い、オリジナルの「恋はマイアヒ」への注目度も高まり、そこから波及する形でYouTubeなどで「Numa Numa」を検索する人が増えているというわけだ。「恋のブチアゲ♂天国」は国内で10万枚程度のヒットを記録したが、長い年月、海外からも注目されるような楽曲になるとは、当時、誰も想像できなかったことかもしれない。

なお、まえけん♂トランス.pjは「恋のブチアゲ♂天国」のあと、2006年8月に「東京チャランス」をリリースしているが、これを最後に活動を休止。現在、前田健は歌手活動は行っていない。

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