ベッカム選手が移籍希望を公に表明、ミランが落ち着いている理由とは。

2009/02/06 11:16 Written by Narinari.com編集部

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現地時間2月4日、スコットランド・グラスゴーでレンジャーズと親善試合を行い、2−2の引き分けに終わったミラン。この試合の終了後に詰めかけた記者団に対し、注目のデビッド・ベッカム選手が「向こう2、3年はミランに在籍したい」と移籍希望を口にした。ベッカム選手は「ロサンゼルス側がどう反応するか分からないが、こちらの意向をはっきりさせたので、後は待つだけだ」と話しており、既にロサンゼルス・ギャラクシーとベッカム選手の代理人との話し合いが始まっていることをにおわせている。

これに対し、ミランのアドリアーノ・ガッリアーニ副会長はクラブ公式サイトで「ベッカムの弁護士団がギャラクシー側と話をしているところだ」「(ミランとしては)現時点では何の交渉も始まっていないし、我々からの提示もない」と語っている。つまり、ミラン側としてはまず、ベッカム選手とギャラクシーで話し合い、ギャラクシーからアプローチがあれば交渉の席に着くというのが現時点での算段のようだ。ベッカム選手がミラン移籍を望んでいるとはいえ、現在の姿勢はかなり強気のように見える。

英紙デイリー・ミラーはその理由として、ベッカム選手とギャラクシーが現在の5年契約を結ぶ際、3年後に契約を見直せるという条項を含めたことをミラン側が知っているからだと指摘。その「3年後」とは2009年11月30日、つまり年内なのだ。それにより、同紙は「ギャラクシーはベッカム選手をここで売却するか、後に何も残さず彼も失うかという状況に直面している」としている。

ミラー紙は、ミランのガッリアーニ副会長がベッカム選手を完全移籍で手に入れる場合に「ミラン側としては1400万ユーロ(約16億円)程度を希望している」と話したとも伝えており、ミラン側はベッカム選手獲得を楽観視しているようだ。

昨年は選手層の薄さから序盤から成績が伸び悩み、リーグ5位で欧州チャンピオンズリーグ出場権を逃したミラン。今年はロナウジーニョ選手の加入もあって現在リーグ2位につけているが、チーム戦術としてもカルロ・アンチェロッティ監督がベッカム選手の残留を熱望している。レンタル期限とされる3月8日まであと1か月、目が離せない。

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